ジョー、悪夢忘れるな　今季は違うぞ　エース燃える３連勝弾

　リメンバー２０１８だ。名古屋グランパスのＦＷジョー（３１）が７日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習し、第３節を前半戦のターニングポイントに設定。昨季２戦４発のお得意様相手に２試合ぶりの得点を決め、チームを開幕３連勝へ導く。

　リーグ開幕２連勝をしても、何か胸騒ぎがする。理由は１年前。チームは、昨季も今季と同じ２連勝の好発進だった。だが、悪夢は第３節から幕開け。湘南戦に引き分けて以降、クラブワースト２位の１５戦勝ちなし。８月１日に白星を挙げるまで約５カ月にわたり、真っ暗闇のトンネルをさまよい続けた。

　悔しさは、ジョーの胸に深く刻まれている。「あの１５試合がすごく厳しい状況だったことは間違いない。ただ、どんな苦しい状況でも諦めずに自分たちの力を信じることを学んだ。同じことが起こらないようにしないといけない」。今季は副主将に就任し、チームの成績に対する責任感はより強くなった。

　開幕戦で得点し、次戦で無得点だった個人成績も昨季と重なる。だが、同じ２連勝でもその内容は今季のが断然上。得点（６得点）、失点（０失点）がともにリーグトップと、攻守に安定感がある。「最近は新戦力がフィットして、全ての状況が昨季とは違う。いいサッカーができている。この流れを続けたい」。偶然ではない確かな強さを感じ取っている。