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(萬平)スッて すすればいいんですよ。
(幸)欧米の人には麺をすする文化がないのよ お父さん。
(源)音を立てて すするのはマナー違反やしなあ。
まずいぞ。(福子)えっ?
まんぷくヌードルは海外販売を視野に入れた商品だ。
これは大問題だぞ。
大問題… はあ…。
♪「丸まってる背中に もらい泣き」
♪「恥じだって一緒に」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「飛行機雲ぼんやり眺む」
♪「心ここに在らず」
♪「年間トータル もししたら」
♪「付き合うあたしすごい?」
♪「とぼけてる眉毛に もらい笑い」
♪「照れだってなんだって」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「もらい泣き もらい笑い もらい怒り」
♪「もらいっ恥じ どんと来い!」
♪「晴天も曇天も霹靂も」
♪「さあ あなたとトゥラッタッタ♪」
(神部)欧米人は 麺をすすれない?
(西野)たくさん頬張って熱がるわけですか。
(久坂)それじゃあ熱いお湯は使えませんよ。
だから 麺の長さをまんぷくラーメンの半分にする。
半分?そうすれば欧米の人たちも食べやすいだろう。
(洋子)ああ 半分にすればすすりやすいですね。
大問題っていうほどやなかったやないですか。
そこに気付くのと気付かないのでは大違いだ。
(西野)確かに。はい。
カップの方は どうなってる?申し訳ありません。 まだ素材が…。
決まらないのか。はい。
壊れやすくて重いという理由でガラスや陶器はありえませんし金属も薄くすると中の熱が伝わって熱くて持てません。
プラスチックは?プラスチックも 熱くて持てません。
全く新しい素材を見つけるか開発するしかないな。
そういうものが あるのかどうか。
探せ。 必ず見つかる。
はい。はい。
麺は どうなった? ヌードルは?
とりあえず サンプルを作ってみました。
まんぷくラーメンより少し太めでコシもあるヌードルです。
でも スープとうまく からむかどうかが…。
スープは? 西野君。
すいません まだ。何が問題なんだ。
熱を加えてエキスにすると元の味に戻らないんです。
その原因が分からなくて…。
必ず解決策は見つかる。絶対に諦めるな。
(一同)はい。
(西野)立花は 家では社長と仕事の話をしないのか?
(源)いや そういうわけやありませんけど。
(久坂)麺の長さを半分にするってさっき初めて聞いたんだろ。
おやじは 一人で どんどん考えを進めていくんです。
夜 寝ていても何か思い立って手帳にメモして。
でも 翌朝 起きたら…。
これは何て書いてあるんだ 福子。
えっ…。
めん の… あげ かた。
ああ。麺の揚げ方。そうだった。
そういうことがちょくちょく あります。
社長らしいな。昔から そやったんですか?
(神部)うん。 どんどんアイデアが出てくるんや あの人は。
今の年になっても全然変わらへん。
ああ せやけど感心してる場合やないぞ。
社長は 俺たちに期待してくれてる。頑張ろう。
はい。
何や 久坂。
僕は いずれ医薬品を作るって言われたから この会社に入ったんですよ。
でも 結局 麺作りって…。
大学で生物科学 勉強した意味ないですよ。
(西野)久坂。仕事はしますよ。 一応 社員ですから。
えっ! 手伝わせてもらえるんですか!
大事な仕事だぞ。いや~ うれしい。
麺のサンプルが出来たんだ。
ここから先は 麺の揚げ方。
油の温度と時間ですね。そうだ。
(鈴)何で うちでやるのよ。
頑張ります。約束が違うでしょ!
カップの素材が何になるにせよ麺の塊は まんぷくラーメンよりもはるかに厚くなる。
そうですね。それを ここで 揚げるの?
恐らく 6センチから7センチぐらいの厚さになるだろう。
そんなに厚みがあって中まで熱が通るのか。
ああ そういうことだ。社長室に キッチンがあるんでしょ。
油の温度は?160度。
まんぷくラーメンと同じです。
とりあえず この温度で揚げてみよう。はいっ。
あなたたちに 台所を占領されたらまた ごはんが作れなくなるやないの。
萬平さん!ちょっと お義母さんは黙ってて。
はあ!?
はい 2分です。
これで出来たら 終わりにしてね。
ああ 駄目だ。もう やわらかいのが分かる。
ええっ!そしたら 中は…。
ああ…。やっぱり 火が通ってない。
ああ…。
最適な油の温度と時間を見つければいいんだ。
やっぱりまんぷくラーメンの時と同じですね。
大丈夫ですよ お義母さん。
必ず見つかりますから。 ねっ。大丈夫だ…。
全然 大丈夫やありません!
あれからも何べんも何べんも!
台所中 麺の塊がゴロゴロ転がってるのよ。
(克子)萬平さんらしいわ。
(タカ)まんぷくラーメンの時を思い出して懐かしいでしょう おばあちゃん。
懐かしくなんかない!福子まで夢中になって。
(忠彦)夢中て 仕事なんですから。
どうして 福子が仕事を手伝わないといけないの。
主婦なのよ あの子は。
家のことや 子どものことにしっかり気を配らないと。
そらそうやけど源ちゃんは もう大人なんやし。
源ちゃんはいいの。 さっちゃんよ。
さっちゃん?何かあったんですか?
ゆうべ 男の人から 電話があって…。しかも…。
℡もしもし? レオナルドと申します。
レッ レ… レオナルド?
(レオナルド)幸さんはいらっしゃいますか?
あなたは 誰?
先日 そちらでラーメンをごちそうになったレオナルドです。
あの人たちの中に…。
あっ さっちゃん。
あっ いえ…。何?
あっ あの… 幸はおりません。失礼いたします。
ちょっと待ってよ。
もしもし。
ヘイ 幸!
レオナルド!?
えっ…。
もう あっち行って おばあちゃん。
レオ!?
あれから 何べん問い詰めても「ただの友達」やって。
ただの友達が 電話なんかしてきますか!
するよ。するでしょう。友達なんやから。
もしかしたら恋人かもしれないやない。
いやいや 今の話聞く限りそんなことありませんよ。
初めて電話してきたんやない?そんなこと分からないやない。
何をしてる人なの?そのレオナルドいう人は。
さっちゃんが言うには万博でアメリカから来て日本が気に入ってそのまま居ついてる。
要するに 無職のヒッピーよ。
ああ どうするの。 さっちゃんが結婚するなんて言いだしたら。
それは気が早い。さっちゃんには 大きな会社の堅い勤め人と結婚してほしいの。
ああ お義母さんの持論ですね。何べんも聞いた。
そやかて そうやない。
さっちゃんの好きにさせてあげたらええやない。
あの子にはまだ 分別がありません。
そしたら 福ちゃんに任せたら。
そやから 福子は萬平さんの手伝いに夢中なの。
ああ もう どうしてこんな悩ましいことばかり!
私かて 大介のことで頭が痛いわ。
テストで 12点よ。100点満点の 12点よ!
僕かて 名木君の問題があるんです。
お弟子さんが急に来なくなったんよ。忠彦さんが ちょっと叱ったら。
叱ってへんて。(チャイム)
は~い。
あっ お母さんもうちに来て わざわざ愚痴らんといて。
そしたら どこで愚痴るのよ!ああ もう!
僕は 名木君に僕のまねするな言うただけなんですよ。
もう そんなこと どうでもいい。何で大介は あほなんやろ。
私も茂さんも 大阪大学 出てるのに!
大ちゃんのことをあほなんて言わんといて!
ああ もう カオスや~!
(名木)無断で休んでしまって申し訳ありませんでした。
名木さん!?
(名木)僕は 決心しました。
もう絶対に先生のまねはしません。
世間にも流されません。
僕は 先生に学んで自分の絵を見つけます。
そうか。それが分かったんなら もう…。
でも僕は… 弱い人間です。
本当は 坊主にしたかった。でも できませんでした。
弱い人間なんです!いや 名木君…。
でも それが 僕なんです。
それでも 僕を弟子として受け入れて下さいますか 先生。
受け入れるよ。 受け入れるとも。だから もう泣くな。
ありがとうございます。うん。 分かったから もう泣くなて。
(泣き声)
怖い。 名木君 怖い。 名木君。
(タカ)また泣いてる。
大丈夫やの? あの人は。
ナイーブなんやねえ。
(ドアが開く音)(しのぶ)いらっしゃいませ。
(アキラ)いらっしゃいませ。(幸)こんにちは。
(しのぶ)ああ さっちゃん。ハイ。
いらっしゃいませ。
あなた。何や。さっちゃんが。
オウ。
誰や。さっちゃんが初めて連れてきた男の人が外国人て…。
ママさん 私は ライスカレー彼は スパゲッティ。 お願いします。
はい。 ライスカレー ワンスパゲッティ ワン。
今 お水 お持ちします。
ユー アー ライスカリーほんで ユー アー スパゲッティ。
オッケー。
気にしないで レオ。
これも駄目だ。
油の温度を変えても 時間を変えてもうまくいかない。
まんぷくラーメンの時と何か根本的に違うんでしょうか。
はあ…。
大丈夫です。 必ず解決策はあります。
ねっ。分かってる。
♪~
天ぷらは…。
私が天ぷらを揚げる時はいちいち 時間を計ったり油の温度を測ったりしません。
油の中から浮かび上がって泡が小さくなった頃が食べ頃やから。
ごめんなさい。 せやから もうどうのっていうことやないんですよ。
何かヒントになればと思て言うてみただけです。
浮かび上がる。
♪~
浮かび上がる。
これで揚げてみよう。はい。
♪~