「雅子皇后誕生」でナーバスな紀子妃… 宮邸職員に“圧迫的な”ご叱責
社会週刊新潮 2018年1月18日号掲載
人員は2・5倍に
次代における最大の懸念が雅子妃のお振舞いであることは論を俟(ま)たない。そうした現状を、複雑なお気持ちでご覧になっているのが、誰あろう紀子妃である。
御代替わりを迎えれば、秋篠宮さまは皇位継承順のトップである「皇嗣」となられ、悠仁さまが2位に続く。筆頭宮家に過ぎないご一家は現在の東宮家に準ずる待遇となり、大幅に拡大されるご活動をサポートすべく、新たに「皇嗣職」も新設される運びだ。
現行の皇室典範に則れば、将来の皇統は悠仁さまを起点とし、連綿と続いていくことになる。むろん紀子妃は、その重みと同時に湧き起こる昂揚も十分に噛みしめておられ、これまでも折にふれ宮邸の職員に、
〈悠仁は私たちだけの子ではありません。両陛下からお預かりした大切な命なのですよ〉
そう言い聞かせてこられたのだった。皇室ジャーナリストの山下晋司氏が言う。
「秋篠宮家には現在20人ほどの職員がいて、4月に7人、10月に5人の計12人が増員される予定です。最終的に、皇嗣職が発足する19年5月には50人ほどの組織になるでしょう」
予算においても、
「ご一家に支給されている皇族費は現在、5方の合計で年間6710万円。うち殿下が3050万円、妃殿下がその半額などですが、皇嗣になられると殿下の支給額が3倍になります。その頃は眞子内親王が皇室を離れておられますので、ご一家の皇族費は年間1億1895万円となります」(同)
さらに20年春には、秋篠宮さまが皇位継承順位1位になられたと内外に示す「立皇嗣の礼」が予定されている。またお住まいについても、現在の秋篠宮邸は老朽化が進み、北側に位置する皇族方の共用施設「赤坂東邸」と一体的に活用するための増改築が予定されているという。
「ご一家による“活用”はすでに始まっています。両殿下のお誕生日には例年、宮邸の応接間で『お茶会』が開かれるのですが、昨年は、よりスペースの広い東邸の広間を会場に用いていました」(出席者)
お世継ぎ候補の男性皇族を2人も擁する重圧もあって、紀子妃はこれまで、しばしば秋篠宮家の現状を嘆いてこられた。それは人員から予算まで多岐にわたっていたのだが、こうした改善を目の当たりになさり、さぞかし相好を崩されているのではないか……。
ところが、さにあらず。目下、周囲にはより苛烈な姿勢で接する場面が散見されるのだという。
紀子妃の“シビアな物言い”
秋篠宮家のさる関係者が、こう漏らす。
「宮内庁内では以前より、秋篠宮邸は仕事量の多いハードな職場として知られており、紀子妃殿下の口癖は今でも『人手がこんなに足りない』『使えるお金が少ない』の2つ。さらに、年末に陛下の退位日が決まってからは、ひときわナーバスになっておられる。宮邸で働く職員に対しても、これまで以上に“シビアな物言い”をなさっているのが目につきます」
例えば、こんな具合だ。
「周囲のスタッフに『ねえ、うちで働けて嬉しいでしょう』『ありがたく思わないとね』などと、直截な表現で圧迫的なフレーズを口にされています。そんな時、我々は『雅子妃殿下が皇后となられる日が決まって面白くないのだろう』と囁き合っているのです」(同)
もとより来年5月以降、両妃が皇后と皇嗣妃というご関係になれば、先述の通り「ご身位」には厳然たる差異が生じる。それは以下のシーンが雄弁に物語っていると回想するのは、前出記者である。
「昨年8月2日、雅子さまは実に14年ぶりに日本赤十字社主催の『フローレンス・ナイチンゲール記章授与式』に出席されました。日本赤十字社名誉総裁の皇后さま、そして副総裁の雅子さま、紀子さま、寛仁親王妃信子さまがお揃いになったのですが、皇后さまがお帰りになる際のやり取りが象徴的でした」
というのも、
「車に乗り込まれる皇后さまを、雅子さまは他の妃より数歩前に出て、ほぼ直角に腰を曲げて見送られました。一度頭を上げ、発車する際に再び深々とお辞儀。また直ってさらに、会場となったホテルの敷地から車が出るのに合わせて三たびお辞儀し、車が見えなくなってようやく、頭を上げられたのです。紀子さまと信子さまは、その背後でもっぱら雅子さまに合わせていらっしゃいました」
この授与式は2年に1度行われるというから、次回は雅子妃と紀子妃との間で“儀式”が繰り広げられることになるのだ。
1990年のご成婚以来、ともすれば「過剰適応」と指摘されつつ、ひたすら皇后さまのなさりようをお手本とされてきた紀子妃。十数年にわたって公務が覚束ない雅子妃に思いを致される時、そのお気持ちが千々に乱れるのも無理からぬ話であろう。
(下)へつづく
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特集「職員ご叱責の心因は『雅子皇后誕生』! 『紀子妃』の恍惚とジェラシー」より
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