トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

大橋純子、1年ぶり活動再開 昨年3月に食道がん公表

2019年3月7日 紙面から

サムズアップしながら復活をアピールする大橋純子

写真

 昨年3月に初期の食道がんを公表し、療養していた歌手の大橋純子(68)が6日に東京都内で取材に応じ、活動再開を宣言した。7日に日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(午後1時55分)に生出演し、代表曲「シルエット・ロマンス」を披露して復活ののろしを上げる。治療過程で左胸に乳腺がんも見つかり、切除出術を受けたことも初めて告白。過酷な闘病生活を赤裸々に語るとともに、歌手生活45周年を迎える今年の活動計画を明かした。

 昨年3月15日に大橋は記者会見を開いて食道がんを公表。のどに近い場所であったことから手術はせず、放射線と抗がん剤治療を選んだ。4月2日の入院直前になって、3年前に良性の腺腫(せんしゅ)と診断されていた左胸の乳腺ががん化していることが判明した。

 乳腺がんも初期だったが切除手術が必要なため、まずは化学療法による食道がんの治療に専念した。「髪の毛が抜けるので4月中には丸刈りになっていました。放射線で水も飲めないくらい(食道が)狭まっているので、飲み込むときにしみる。夏から秋にかけては、スイカだけで水分補給していました」。ほかの感染症を防ぐためにマスクを着用して過ごし、夫以外の面会やお見舞いはすべて断ったという。

 6月に一度退院。7月末に約5日間再入院して乳腺がんの摘出手術を受けた後、12月に胸の再建手術をし、一通りの治療を終えた。食道がんに関しても11月時点で「再発はみられない」と診断された。「粘膜が正常ではないから、カレーライスとマーボー豆腐をそろそろ食べたいけど、まだ勇気がないの」と苦笑した。

 歌うことにも支障はなく、11月くらいから自宅で発声練習を始めながら、45周年記念作品の制作をスタッフと協議。“復帰作”となるカバーアルバム「Terra3~歌は時を越えて~」を5月22日に発売することが決まった。セルフカバーの「シルエット・ロマンス」や松任谷由実の「卒業写真」など10曲入り。今年2月からレコーディングを開始し、ほぼ9割完成している。

 さらに、5月24日の名古屋ブルーノートを皮切りに、同作を引っ提げたツアーの開催も決定した。まずは東名阪を回り、7月以降は地方でも公演を行う予定だ。

 3カ月ごとの経過観察が必要だが、現在の体調は万全。「持続力と体力が必要なので、できるだけ歩こうとしています。もう少ししたら泳ぎも始めたい。ファンの方には『今までどおり、何も変わっていない』と思われるのがいちばんうれしいですね」。完全復活へ視界は良好だ。

◆堀ちえみにエール

 大橋は、ステージ4の口腔(こうくう)がんを公表し、闘病中の堀ちえみ(52)にエールを送った。

 「がんになって、ものすごく落ち込んじゃう方もいますが、やっぱり気力が大事。早めに治して元の生活に戻って何をするという目標を持って闘病したほうがいい。『病は気から』とはよく言ったものだとつくづく思いました」と自身の体験を踏まえながら「堀ちえみさんも『治すんだ!!』という意志を強く持っていらしたから、きっと大丈夫。また一緒に歌いたい」と語った。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ