トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

至宝が決めた!19歳橋岡が2発 浦和がACL白星発進

2019年3月7日 紙面から

浦和-ブリラム 後半、2点目のゴールを決め、喜ぶ浦和・橋岡(手前左)ら=埼玉スタジアムで

写真

◇ACL1次リーグ 浦和3-0ブリラム

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は6日、各地で1次リーグの第1戦が行われ、一昨年に大会を制したG組の浦和はホームでブリラム(タイ)と対戦。DF橋岡大樹(19)の2得点などで3-0と快勝した。敵地に乗り込んだH組の川崎は上海上港(中国)に0-1で敗れた。1次リーグは32チームが東西4組ずつに分かれ、2位までが決勝トーナメントに進出する。

 公式戦4戦目、計320分目の今季チーム1号で口火を切ったのは槙野だった。しかし、こよいのヒーローは若き至宝、19歳橋岡だ。

 「持っている力を全て出そうと思っていた。目に見える結果が欲しかったので本当にうれしい」

 後半30分、長沢の右ミドルを相手GKがはじくと「こぼれてくると信じていた」という橋岡がゴール前で即応。DF2人が寄せるより早く右足を振った。インパクトこそずれたが、意地と執念でゴール左へ流し込んだ。

 止まらない。続いては後半43分。新戦力の汰木が左サイドからクロスを送ると、逆サイドにいた橋岡は「絶対に球が来ると思って必死に」爆走していた。滑り込みながら右足を伸ばし、勢いよく突き刺した。プロ初の1試合2得点。初々しい笑みが絶えなかった。

 富士ゼロックス・スーパー杯で先発を飾りながら、公式戦2戦目はベンチ、同3戦目はベンチ外の憂き目を味わった。技術的に突出した選手ではないのに、うまく、ミスなくプレーしようとして、自分の特長を見失いかけていた。自分の武器は何か。練習に臨む姿勢から見直し、「緩みもスキも見せず、毎日努力する」思考を取り戻し、逆襲の準備は整った。

 橋岡は90分間走り続け、球際でファイトした。23歳の汰木と柴戸も触発されるように躍動した。オリベイラ監督は「若手が世代交代を訴える姿を見せるのはポジティブだ」と絶賛した。遅ればせながら、今季初勝利。2年ぶりのアジア王座奪還を狙う浦和が、最高のスタートを切った。 (松岡祐司)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ