巨人の原辰徳監督(60)が6日、試合開始から救援陣で継投する「ブルペンデー」をテストするプランを明かした。シーズン中もローテーションの谷間や先発投手の急な故障などで使う可能性があり、「意識付けで1度やってみようと。ないとは言い切れないからね」と話した。
昨季、米大リーグのレイズなどが採用し、一定の効果を上げた新戦術だ。新しい挑戦をいとわない指揮官は「メジャーのタイトな日程は日本と違うけど、そういう野球があるというのが分かればね。やっぱり経験しておくのが大事」と決意。投手コーチにも打診済みで、先発陣の調整を妨げない試合として18日に行われるマリナーズとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)が候補に挙がっているという。
この日、広島とのオープン戦(マツダ)は雨天中止。リリーフ陣の出番はなかったが、今回の広島遠征に参加していた右の桜井、坂本工、宮国、左の大江、戸根、吉川光らに加え、守護神候補のクックらが1~2イニングでつなぐことになりそうだ。「昔はけっこう思い切った奇想天外な投手起用があったよね。しかし現代のブルペンデーというのは当時でもなかなかなかった」と原監督。“メジャー流”を開幕前に試して効果があれば、ペナントレースでも採用することになりそうだ。 (小林孝一郎)