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【ドラニュース】

柳、見えた開幕ローテ 与田監督「前回より全然良い」

2019年3月7日 紙面から

中日-DeNA 4回表2死三塁、細川を空振り三振に仕留め雄たけびを上げる柳=小牧市民球場で(今泉慶太撮影)

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 開幕ローテが見えた! 中日の柳裕也投手(24)が6日、オープン戦2度目の先発登板となったDeNA戦(小牧)で6イニング2失点と好投。前回の課題もまずまずクリアして結果を残した3年目右腕を、与田剛監督(53)は高く評価。開幕ローテーション入りへ、また一歩前進した。試合は中日が5-2で勝った。

 DeNA打線を6イニング6安打2失点に抑えた柳の開幕ローテーション入りが、はっきり見えてきた。

 「よく粘れたかなと思う。尻上がりに、リズムよく投げられた」。手応えを口にできるのは、試合で見つかった課題を試合の中で克服できたからだ。

 柳が転換点に挙げたのは2回2死一塁の場面。8番・戸柱を2球で追い込みながら、際どいコースを3球見極められてフルカウントに。最後はぎりぎりを攻め切れず、コースが甘くなった球を強振された。右翼席に放り込まれる2ランで先制された。

 ベンチに戻ると、与田監督と阿波野投手コーチに「追い込んでから変化球に頼りがちになっている」と指摘され、「直球で押す」方針を確認。3回以降はしっかりと立て直した。その後の4イニングは「自分の真っすぐを信用して投げたことで変化球が生きてきた。際どいところにも投げられたし、内角で詰まらせることもできた」と歯車がかみ合った。持ち前の制球力を武器に無四死球。安打を許しても要所を押さえ、失点を防いだ。

 本塁打を打たれた後の急変ぶりに、首脳陣も舌を巻いた。与田監督が「フォームもバランスも立て直してきた。粘り強い投球ができた」と言えば、阿波野コーチも「本来の柳の姿を見せてくれた」と修正力に感心した。

 今後の課題も明確。前回登板だった2月24日の阪神戦(北谷)でも被弾したことを踏まえた柳は「1球で試合が決まることもある。1球に対する執着心を持って防げる失点をなくしていきたい」と反省点を掲げた。

 昨年に続く開幕ローテ入りが期待される3年目右腕。与田監督は「前回より全然良いですよ」と高い評価を口にした。阿波野コーチもローテ入りへ向けた質問に「そのつもりで使っている」と語った。2年連続の開幕ローテ入りが視界良好となっているのは間違いない。

 

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