| 「竜とわれらの時代」 著者: 川端 裕人 / カバー画:小田 隆 定価: \2,000+税 出版:徳間書店 ISBN:4-19-861585-3 日本の片田舎、手取郡で恐竜の化石が発見される。発見者の風見大地をリーダーとするアメリカの研究チームが発掘した巨大な竜脚類化石。それは「テトリティタン」と名付けられ、静かな里は一躍世界の注目の的となるが、何者かの手により化石は忽然と姿を消してしまう。 同じ頃、研究チームの指導教授が謎の失踪を遂げていた。 一方、進化論を認めないキリスト教福音主義者の団体やイスラム原理主義テロ組織が研究チームに目をつける。アメリカ人が愛好する恐竜は進化論の象徴であり、アメリカの象徴である、と云うのだ。政治的、宗教的な思惑が絡み合い、手取郡の人々の対立感情や竜神伝説も巻き込んで事態は思わぬ方向に進んで行く―。 科学とフィクションが見事に結合した恐竜小説の傑作。 |