参考資料

1.    韓国の開国論

 今の世界の情勢は、東西の列強が対峙し、さながら春秋時代のように、互いに盟約を結び、絶えず戦争を繰り広げている。我が国は小国ではあるが、東洋の地理的重要地点に位置しており、晋と楚の間に位置した鄭と同じ立場にある。内政と外交に機を失わなければ、独立を保つことはさして困難ではない。逆にそうしなければ、亡国の憂き目を見ることになるだろう。今日、アメリカは地球上で最も公平な国であるという。その政治は巧みに問題を解決し、しかも世界の最富裕国であり、むやみやたらに他国を侵略しようという欲はない。仮令、アメリカが自ら我々と盟約を結ぶことを提案してこないとしても、我が国が率先してこれと固く盟約を結び、孤立を回避することがどうしていけないのだろうか。これこそ、目指すべき我が国の道である。

『朴珪寿全集』上(亜細亜文化社【韓国】、一九七八年)、四六七頁より。高宗八年(一八七一年)の辛未洋擾に際しての発言とされる。

2.    李承晩の論理

 韓国民は国を自律できないからこそ、アメリカに仲裁権を依頼したのであって、アメリカが韓国のためにどういうことをしようとそれは無駄なことだという論法には何等の根拠もないのだ。もし韓国が自らを完全に防禦できるならば、かれらはアメリカなりあるいはその他の国家に一体何のために援助を請うたであろうか。友好的な援助を最も必要とする場合は、我々人間にとってどういう場合だろうか。自分が敵よりもっと強い場合に必要とするとでもいうのか

李承晩『私の日本観』中村慶守訳(産業貿易新聞社、一九五六年)二二七頁より


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