特別講座「韓国・朝鮮学セミナー」用レジュメ(2002年2月13日分)
解放以後の韓国政治と日韓関係
- 民主化と経済発展の中で -
神戸大学大学院国際協力研究科 助教授
木村 幹
はじめに
1. 解放時の韓国社会
a.「突然の解放」と政治的混乱
b.「大日本帝国」の解体と経済的困窮
2. 李承晩と「権威主義体制」
a.「独立の父」としての李承晩
b.李承晩「独裁体制」の形成
c.「与村野都」体制の出現
3. 朴正煕と経済発展
a.二つの「革命」とポスト・李承晩
b.カリスマ性なきリーダーによる「上からの経済発展」
c.政治的破綻としての「維新体制」
4. 80年代のブレーク・スルー
a.全斗漢政権のディレンマ
b.経済的発展と民主化の相互連関
c.世代交代と「対日意識」の転換
5.「惰性」としての90年代
a.盧泰愚・金泳三・金大中政権の類似性
b.東アジアの共通する経済的限界
むすびにかえて - 「現在」につながるもの