術後抗がん剤追加の是非 セカンドオピニオン3 (抗HER2臨床研究動向など) | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。


テーマ:
2015年2月27日(金)
国立がん研究センターのセカンドオピニオン

がん研有明、聖路加のセカンドオピニオン
を受け、FECの2回追加は諦めがついた
のですが、
せっかく入れていただいた、がんセンターの
セカンドオピニオン、目的を少し進化?
させて、そのまま受けることにしました。

1)治療経過と希望
2)主治医との論争
3)がん研有明、聖路加でセカンドオピニオン
   を受けた目的と結果、
4)がんセンターで聞きたいこと

を簡単にまとめ、当日、提示しました。

   1)~3)の目的までは、がん研有明、聖路加
   でも同じものを提示しました。
   庶民には高い料金を払ってのセカオピ
   ですから、聞きたいことを効率的に聞く
   ために、少し整理して書いていくことを
   お勧めします。

【がんセンターで聞きたいこと】
術前療法で、ハーセプチンが効いた感じが
しない。
(少なくとも、FECで相当小さくなったのに
  pCRしなかった)

ハーセプチンの効き方、
    効く人にはどのように効くのか?

再発転移リスク低減のため、
    ハーセプチンに他剤を追加できないか?

HER2タイプに対する
    最新の臨床研究動向

ーーーーー

問診(乳癌治療までの経過)

先生:
  花粉症なので、マスクしたままで、
  ごめんなさい。

私:
  先生の写真が載っている本で拝見したので
  大丈夫です(笑)

先生: 乳癌診断は2014年6月。

私: はい。

先生:しこりに気付いたのはいつ?

私:
  その1年くらい前に、はっきり気付いたの
  ですが、家庭事情に忙殺されており、
  そもそも、乳癌が死に至る病気という
  認識が欠如していて、手術で取れば治る
  くらいの意識しかなく、深く気にも留めず。
  2月か3月頃だったか、ブラジャーに血が
  ついていて、おやっと思った時もあった
  のですが、放置してしまいました。

先生:(ちょっと呆れながら?)
  娘さんが中学受験だったんだ。

私:
  それもあり、自分がマネージメントしている
  仕事がトラブっていたのもあり。

先生:
  なるほど。

私:
  一段落して、ふと気付くと、乳首も陥没
  しているのも気になり、ネット検索して
  ようやく、乳癌かな、と思ったのですが、
  まだ危機感は欠如しており、
  間抜けなことに、5月末に検診を申込み、
  6月に受診しました。
  触診してくれた女医さんに、
  「検診に来ている場合じゃない、外来に
  行くレベル、すぐに外来に行くように。
  皮膚を突き破ったら大変よ。」と言われて
  乳癌だと悟りました。
  土曜日に検診を受けたのですが、
  その翌月曜日にその病院の外来で、
  エコーで診てもらい、乳癌を告知され、
  M病院に紹介状を書いていただきました。
  その週の金曜日に初受診、針生検しました。
  以降の経過は、別紙にまとめた通りです。

先生:なるほど。

FEC2回追加の是非

1) 状況確認

・6.7cmの腫瘤➡FEC➡3cm
   ➡ドセ/ハーセプチン➡浸潤径1.2cm

ドセ/ハーセプチンが
   効かなかったとは
   言えない

私:腫瘍は2つ残っていて、大きい方が
       1.2cm、2つ合わせて腫瘤は3cm弱
       と私は認識しています。

乳管内成分は少ない。
   pCRは乳管内分成分は問わないので、
   pCRしても、乳管内成分がたくさん
   残っている人もいる。

2) 術前=術後化学療法の目的

pCRは目的ではなく
   全身の微小転移の根絶が目的
   もともとない可能性もある。

 私:腫瘍マーカーの値も超高かったし、
         脈管侵襲も高度
         私の場合、あったと見るのが妥当かと。

3) エビデンスの疑問について

ランダム化比較試験では、患者集団を、
  病期やリンパ節転移の有無、種類など、
  『偏りのないように』分けて比べるので、
  混在していても、結果の信頼性は高い。

  (私:
   この説明には、やっぱり違和感がある。
    種類別の結果が見たい。)

4) 今までのランダム化比較試験の結果

・何もいない  <  アンスラサイクリン
・アンスラ  <  アンスラ  + タキサン
・術後  =  術前  (AC4回)
・術前AC➡手術、
    術前AC➡ドセ➡手術
    術前AC➡手術➡ドセ   
    では、
  pCR率はドセが加わった方
 がよい。
 が、患者集団では、
 長期予後は改善しない

・pCRが予後改善に直結しない、
    はホットな話題。

  (私: HER2タイプでは、直結している
       との説が最近でも出ているが。
        種類別の結果が知りたい。)   

5) 個でのメリットについては、
    ひょっとしたらあるかもしれないが、
    証明できない
   一定のリスク(副作用)ある。

  ⇒  お勧めはできない

AC4回と  FEC6回

・CMF6回  =  AC4回
・CMF6回   <  CEF6回  ≧  CEF4回
・AC4回  =  CEF6回
    2014年に効果が変わらないという
    結果が出た(サンアントニオ)


■pCRしなかった場合に術後に他剤を
    追加する、という治療はないのか?

・術前に
    アンスラサイクリン/タキサン2回
     ➡  PD (進行)は除外
     ➡  SD (安定)は
          AT群と
         ゼローダ/ビノレルビンで比較…1)
     ➡  PR (部分奏効)以上は
          AT4回とAT6回で比較…2)
    その後手術
    という臨床試験で、
    1)も2)もpCR率に差がなかった。

   注) アンスラサイクリン…FECやAC
         タキサン…ドセやパクリ

・アンスラ/タキサン
    ➡  手術 non pCR
    ➡  なし群とゼローダ6ヶ月群で比較
    結果待ち。

Q:いつ頃結果が出るのでしょうか?
A:
   短期間で優位な差が出るほどの
   パワーはなかった。
    (先生、本当に残念そうな身振り)
   最近、予後が改善されているのもあり、
   結果が出るまでに数年はかかるだろう。

・AC効果あり 
    ➡ タキサン(ドセ)とAC継続群で比較
   pCRはタキサンの方が良かった。
  効果があっても使い続けた方がよいとは
  限らない。
  癌細胞も画一的でなく、
 効く細胞と効かない細胞
 がある。


■ハーセプチン、抗HER2分子標的薬
   の最新の臨床試験動向

・HERA試験
    ハーセプチン
    1年=2年  2年群で心毒性UP
    1年 >  半年

・術前
    タキサン+ハーセプチン+タイケルブ
    タキサン+ハーセプチン
    ➡  手術  ➡  アンスラサイクリン
    手術時の
    pCRはタイケルブ追加群で
  UP。継続観察中

APHINITY試験
    アンスラ
     /タキサン+ハーセプチン
     vs
     /タキサン+ハーセプチン+パージェタ

    ⬇
    結果は出ていないが、
    製薬会社も賭けに出た

           (再発転移患者の臨床試験
            CLEOPATRA試験結果が
        画期的でしたもんね。)

    ⬇

KAITLIN試験
    アンスラ
    /タキサン+ハーセプチン+パージェタ
    vs
    アンスラ
    /カドサイラ1年+パージェタ
    も並行で始めた。

Q:
   臨床試験結果が出ないと、
  自費でも
  パージェタの追加や
  カドサイラへの変更
  はできないのでしょうか?

A:
   長期の副作用が分かって
  いない  (証明されていない)
  ので、できない

私:とても、とても、残念です。


■私の状況、転移リスクの見立て

・がん研有明、聖路加で話を聞いて、
   また今日の私の話で、くよくよしちゃう
   かな?

   (考える性分と、リスク評価・ヘッジ策検討
    といった、長年の職業柄身についちゃった
    習性はありますが、「くよくよ」という言葉
    で表現されると、かなり違和感があるが、
    とりあえず、本題に関係ないのでスルー。)

私だったら、
  リンパ節のpCRを、
  もっとポジティブに  
  捉えるけどなぁ。
  
   (先生、
  化学療法前後のCT画像
   を見せながら)

   これだけあったのが、
  全部消えてpCRしている。

Q:
   術後の病理検査結果のリンパ節が
   4個と異常に少なかったのですが、
   リンパ節の組織そのものが、抗がん剤で
   なくなることはあるのでしょうか?

A:
   センチネルじゃなくて
   郭清してるんだよね
    確かに少ないけど
   抗がん剤でなくなること
   はない

    放射線照射もしてるんだよね
    それで局所だけじゃなく、
   結果、転移リスクも
   減らしている。

   (やっぱり、先生も、そう判断しますよね。
    あのCT 画像の転移(疑い) リンパ節の
    個数と、病理検査の個数から。
    普通の反応ですよね、、
    と、心の中で思いました)

先生:
   M病院では、FEC2回、追加できない
   って言ってるの?

私:
   病院としてはやらない方針で、
   主治医のT先生自身も効果があるとは
   思っていないし、患者の希望というだけ
   では院内を通すことはできない、
   外部でコンセンサスが得られるので
   あれば、上に上げやすい、というように
   言っていました。
   それで、セカンドオピニオンを申し込んだ
   次第で。

先生:
   外科の方が、個別に対応してあげようと
   いう先生が多いんだよね。

私:
  なるほど、そうかもしれませんね。
  セカンドオピニオンでも、腫瘍内科の先生
  の方が、キッパリと対応できない、と、
  おっしゃってましたね。
  どの先生も、再発転移で、
  目の前の腫瘍何とかする
 必要があれば話は別、
  ということで、
  目に見えない転移リスク 軽減のための
  術後化学療法では
 対応できない、
  ということなのですね。

私:
  FECとドセ/ハーセプチンが逆で、
  FECの効きが悪かったけれど、
  ドセ/ハーセプチンの効きがよかった、
  ということであれば
  ハーセプチンをあと14回すれば、
  大丈夫かな、と、
  ここまで考える必要もなく、
  気持ち的に楽だったのですが。

先生:
  ドセ/ハーセプチンが効かなかったと、
  うたがっちゃってるからなぁ。
 ドセ/ハーセプチンの効果
 も合わせた結果
 ということだと思うが。

私:
  「効く」というのは、どういうレベルで
  言われているのでしょう?

先生:
 医師が「効く」と言う時は、
 腫瘍が1/2以上縮小する
 時に言う。

私:
  やっぱり、FECは効いたと思います。
  副作用もきつかった分、効いているはずだ
  という日本人的発想で、努力した分、
  報われて欲しい、という願望も、多少は
  入っているかもですが、、(笑)
  娘がいなかったら、そもそも抗がん剤は
  せずに、成りゆきに任せたと思います。
  腫瘍が皮膚を突き破ったら厄介だから、
  いずれにしても手術はしたと思いますが。

先生:
  皮膚を突き破ると、痛みもあるし、
  出血もするから大変だよ。
  手術のために術前療法が必要な状況
  だったわけだから、
  術前療法はしてよかったんじゃない。

  (手術が先でも言いと言われてたので、
   「手術のために術前療法が必要な状況」
  も、ちょっと違うのだけど、
  本題に関係ないのでスルー。
  私が術前療法を選んだ決め手は、
  「抗がん剤の効果が分かる」、
  リンパ節郭清も、
  「転移の状況、抗がん剤の効果が分かる」
  のが第一目的だったのですが)

先生:
  で、何がなかったら抗がん剤はしない
  って言った?

  (先生の最近の研究テーマのようですし、
   興味はありそうな雰囲気)

私:
  娘がいなかったら。
 娘のために、あと5年、
 娘が高校を卒業するまでは、
 どうしても生きる必要がある
 ので‥

先生:
 そういう人もたくさんいるよ。 
 その意気込みがあれば、
 大丈夫じゃない?

先生:
  理解できていそうだから、テクニカルターム
  もだいぶ使って説明しちゃったけど、
  大丈夫だった?

私:
  はい、大丈夫です。
  分かりやすいご説明、
  ありがとうございました。

先生:
  再発したら、
 また相談に乗るから。
    (すぐに笑顔で言い直す)
 再発せずに、お会いしない
 ことを願っていますが(強調)、
 再発した時には、
 また相談に乗るから。

明るい、いい先生でした。
 
再発転移した場合に、腫瘍内科の
セカンドオピニオンに行ける先を、
聖路加とがんセンターに見い出しました照れ

ーーーーー

先生の言葉   (書籍から引用)

「いろいろな女性の人生を追体験できるのが
 臨床の魅力。研究のヒントは患者さんから
 の贈り物です。」

がんになっても、
 再発しても、
 その人らしくどう生きるか?
 それをサポートしていくのが私たち
 医療者の仕事であり、チームオンコロジー
 (患者さん中心のがんチーム医療)」

「くよくよ考えても再発するときはする、
 しないときはしない。
 どうせ同じ時間を過ごすのであれば、
 少しでも前向きに過ごして欲しいです。
 病気になったことは変えられないし、
 再発の可能性はゼロにはできませんから。」

がんであること、
 がんとともに生きること、
 それぞれに、納得のしかた、
 受け止め方があるのでしょう。」

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