国立がん研究センターのセカンドオピニオン
がん研有明、聖路加のセカンドオピニオン
を受け、FECの2回追加は諦めがついた
のですが、
せっかく入れていただいた、がんセンターの
セカンドオピニオン、目的を少し進化?
させて、そのまま受けることにしました。
1)治療経過と希望
2)主治医との論争
3)がん研有明、聖路加でセカンドオピニオン
を受けた目的と結果、
4)がんセンターで聞きたいこと
を簡単にまとめ、当日、提示しました。
1)~3)の目的までは、がん研有明、聖路加
でも同じものを提示しました。
庶民には高い料金を払ってのセカオピ
ですから、聞きたいことを効率的に聞く
ために、少し整理して書いていくことを
お勧めします。
【がんセンターで聞きたいこと】
術前療法で、ハーセプチンが効いた感じが
しない。
(少なくとも、FECで相当小さくなったのに
pCRしなかった)
⇒ハーセプチンの効き方、
効く人にはどのように効くのか?
⇒再発転移リスク低減のため、
ハーセプチンに他剤を追加できないか?
⇒HER2タイプに対する
最新の臨床研究動向
ーーーーー
■問診(乳癌治療までの経過)
先生:
花粉症なので、マスクしたままで、
ごめんなさい。
私:
先生の写真が載っている本で拝見したので
大丈夫です(笑)
先生: 乳癌診断は2014年6月。
私: はい。
先生:しこりに気付いたのはいつ?
私:
その1年くらい前に、はっきり気付いたの
ですが、家庭事情に忙殺されており、
そもそも、乳癌が死に至る病気という
認識が欠如していて、手術で取れば治る
くらいの意識しかなく、深く気にも留めず。
2月か3月頃だったか、ブラジャーに血が
ついていて、おやっと思った時もあった
のですが、放置してしまいました。
先生:(ちょっと呆れながら?)
娘さんが中学受験だったんだ。
私:
それもあり、自分がマネージメントしている
仕事がトラブっていたのもあり。
先生:
なるほど。
私:
一段落して、ふと気付くと、乳首も陥没
しているのも気になり、ネット検索して
ようやく、乳癌かな、と思ったのですが、
まだ危機感は欠如しており、
間抜けなことに、5月末に検診を申込み、
6月に受診しました。
触診してくれた女医さんに、
「検診に来ている場合じゃない、外来に
行くレベル、すぐに外来に行くように。
皮膚を突き破ったら大変よ。」と言われて
乳癌だと悟りました。
土曜日に検診を受けたのですが、
その翌月曜日にその病院の外来で、
エコーで診てもらい、乳癌を告知され、
M病院に紹介状を書いていただきました。
その週の金曜日に初受診、針生検しました。
以降の経過は、別紙にまとめた通りです。
先生:なるほど。
■FEC2回追加の是非
1) 状況確認
・6.7cmの腫瘤
FEC
3cm
・ドセ/ハーセプチンが
効かなかったとは
言えない。
私:腫瘍は2つ残っていて、大きい方が
1.2cm、2つ合わせて腫瘤は3cm弱
と私は認識しています。
・乳管内成分は少ない。
pCRは乳管内分成分は問わないので、
pCRしても、乳管内成分がたくさん
残っている人もいる。
2) 術前=術後化学療法の目的
・pCRは目的ではなく、
全身の微小転移の根絶が目的。
もともとない可能性もある。
私:腫瘍マーカーの値も超高かったし、
脈管侵襲も高度。
私の場合、あったと見るのが妥当かと。
3) エビデンスの疑問について
・ランダム化比較試験では、患者集団を、
病期やリンパ節転移の有無、種類など、
『偏りのないように』分けて比べるので、
混在していても、結果の信頼性は高い。
(私:
この説明には、やっぱり違和感がある。
種類別の結果が見たい。)
4) 今までのランダム化比較試験の結果
・何もいない < アンスラサイクリン
・アンスラ < アンスラ + タキサン
・術後 = 術前 (AC4回)
・術前AC
手術、
術前AC
ドセ
手術
術前AC
手術
ドセ
では、
pCR率はドセが加わった方
がよい。
が、患者集団では、
長期予後は改善しない。
・pCRが予後改善に直結しない、
はホットな話題。
(私: HER2タイプでは、直結している
との説が最近でも出ているが。
種類別の結果が知りたい。)
5) 個でのメリットについては、
ひょっとしたらあるかもしれないが、
証明できない。
一定のリスク(副作用)がある。
⇒ お勧めはできない。
■AC4回と FEC6回
・CMF6回 = AC4回
・CMF6回 < CEF6回 ≧ CEF4回
・AC4回 = CEF6回
2014年に効果が変わらないという
結果が出た(サンアントニオ)
■pCRしなかった場合に術後に他剤を
追加する、という治療はないのか?
・術前に
アンスラサイクリン/タキサン2回
AT群と
ゼローダ/ビノレルビンで比較…1)
AT4回とAT6回で比較…2)
その後手術
という臨床試験で、
1)も2)もpCR率に差がなかった。
注) アンスラサイクリン…FECやAC
タキサン…ドセやパクリ
・アンスラ/タキサン
結果待ち。
Q:いつ頃結果が出るのでしょうか?
A:
短期間で優位な差が出るほどの
パワーはなかった。
(先生、本当に残念そうな身振り)
最近、予後が改善されているのもあり、
結果が出るまでに数年はかかるだろう。
・AC効果あり
pCRはタキサンの方が良かった。
効果があっても使い続けた方がよいとは
限らない。
癌細胞も画一的でなく、
効く細胞と効かない細胞
がある。
■ハーセプチン、抗HER2分子標的薬
の最新の臨床試験動向
・HERA試験
ハーセプチン
1年=2年 2年群で心毒性UP
1年 > 半年
・術前
タキサン+ハーセプチン+タイケルブ
タキサン+ハーセプチン
手術時の
pCRはタイケルブ追加群で
UP。継続観察中。
・APHINITY試験
アンスラ
/タキサン+ハーセプチン
vs
/タキサン+ハーセプチン+パージェタ
結果は出ていないが、
製薬会社も賭けに出た
(再発転移患者の臨床試験
CLEOPATRA試験結果が
画期的でしたもんね。)
・KAITLIN試験
アンスラ
/タキサン+ハーセプチン+パージェタ
vs
アンスラ
/カドサイラ1年+パージェタ
も並行で始めた。
Q:
臨床試験結果が出ないと、
自費でも
パージェタの追加や
カドサイラへの変更
はできないのでしょうか?
A:
長期の副作用が分かって
いない (証明されていない)
ので、できない。
私:とても、とても、残念です。
■私の状況、転移リスクの見立て
・がん研有明、聖路加で話を聞いて、
また今日の私の話で、くよくよしちゃう
かな?
(考える性分と、リスク評価・ヘッジ策検討
といった、長年の職業柄身についちゃった
習性はありますが、「くよくよ」という言葉
で表現されると、かなり違和感があるが、
とりあえず、本題に関係ないのでスルー。)
・私だったら、
リンパ節のpCRを、
もっとポジティブに
捉えるけどなぁ。
(先生、
化学療法前後のCT画像
を見せながら)
これだけあったのが、
全部消えてpCRしている。
Q:
術後の病理検査結果のリンパ節が
4個と異常に少なかったのですが、
リンパ節の組織そのものが、抗がん剤で
なくなることはあるのでしょうか?
A:
センチネルじゃなくて、
郭清してるんだよね?
確かに少ないけど、
抗がん剤でなくなること
はない。
放射線照射もしてるんだよね?
それで局所だけじゃなく、
結果、転移リスクも
減らしている。
(やっぱり、先生も、そう判断しますよね。
あのCT 画像の転移(疑い) リンパ節の
個数と、病理検査の個数から。
普通の反応ですよね、、
と、心の中で思いました)
先生:
M病院では、FEC2回、追加できない
って言ってるの?
私:
病院としてはやらない方針で、
主治医のT先生自身も効果があるとは
思っていないし、患者の希望というだけ
では院内を通すことはできない、
外部でコンセンサスが得られるので
あれば、上に上げやすい、というように
言っていました。
それで、セカンドオピニオンを申し込んだ
次第で。
先生:
外科の方が、個別に対応してあげようと
いう先生が多いんだよね。
私:
なるほど、そうかもしれませんね。
セカンドオピニオンでも、腫瘍内科の先生
の方が、キッパリと対応できない、と、
おっしゃってましたね。
どの先生も、再発転移で、
目の前の腫瘍何とかする
必要があれば話は別、
ということで、
目に見えない転移リスク 軽減のための
術後化学療法では
対応できない、
ということなのですね。
私:
FECとドセ/ハーセプチンが逆で、
FECの効きが悪かったけれど、
ドセ/ハーセプチンの効きがよかった、
ということであれば、
ハーセプチンをあと14回すれば、
大丈夫かな、と、
ここまで考える必要もなく、
気持ち的に楽だったのですが。
先生:
ドセ/ハーセプチンが効かなかったと、
うたがっちゃってるからなぁ。
ドセ/ハーセプチンの効果
も合わせた結果
ということだと思うが。
私:
「効く」というのは、どういうレベルで
言われているのでしょう?
先生:
医師が「効く」と言う時は、
腫瘍が1/2以上縮小する
時に言う。
私:
やっぱり、FECは効いたと思います。
副作用もきつかった分、効いているはずだ
という日本人的発想で、努力した分、
報われて欲しい、という願望も、多少は
入っているかもですが、、(笑)
娘がいなかったら、そもそも抗がん剤は
せずに、成りゆきに任せたと思います。
腫瘍が皮膚を突き破ったら厄介だから、
いずれにしても手術はしたと思いますが。
先生:
皮膚を突き破ると、痛みもあるし、
出血もするから大変だよ。
手術のために術前療法が必要な状況
だったわけだから、
術前療法はしてよかったんじゃない。
(手術が先でも言いと言われてたので、
「手術のために術前療法が必要な状況」
も、ちょっと違うのだけど、
本題に関係ないのでスルー。
私が術前療法を選んだ決め手は、
「抗がん剤の効果が分かる」、
リンパ節郭清も、
「転移の状況、抗がん剤の効果が分かる」
のが第一目的だったのですが)
先生:
で、何がなかったら抗がん剤はしない
って言った?
(先生の最近の研究テーマのようですし、
興味はありそうな雰囲気)
私:
娘がいなかったら。
娘のために、あと5年、
娘が高校を卒業するまでは、
どうしても生きる必要がある
ので‥
先生:
そういう人もたくさんいるよ。
その意気込みがあれば、
大丈夫じゃない?
先生:
理解できていそうだから、テクニカルターム
もだいぶ使って説明しちゃったけど、
大丈夫だった?
私:
はい、大丈夫です。
分かりやすいご説明、
ありがとうございました。
先生:
再発したら、
また相談に乗るから。
(すぐに笑顔で言い直す)
再発せずに、お会いしない
ことを願っていますが(強調)、
再発した時には、
また相談に乗るから。
明るい、いい先生でした。
再発転移した場合に、腫瘍内科の
セカンドオピニオンに行ける先を、
聖路加とがんセンターに見い出しました
ーーーーー
先生の言葉 (書籍から引用)
「いろいろな女性の人生を追体験できるのが
臨床の魅力。研究のヒントは患者さんから
の贈り物です。」
「がんになっても、
再発しても、
その人らしくどう生きるか?
それをサポートしていくのが私たち
医療者の仕事であり、チームオンコロジー
(患者さん中心のがんチーム医療)」
「くよくよ考えても再発するときはする、
しないときはしない。
どうせ同じ時間を過ごすのであれば、
少しでも前向きに過ごして欲しいです。
病気になったことは変えられないし、
再発の可能性はゼロにはできませんから。」
「がんであること、
がんとともに生きること、
それぞれに、納得のしかた、
受け止め方があるのでしょう。」
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