Twitterで出回るブラウザー破壊リンクに注意
ウイルスの脅威が少ないiOSデバイスも被害に

2013/3/25付
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トレンドマイクロは2013年3月22日、TwitterなどのソーシャルメディアでWebブラウザーを利用不可能にするツール(ブラウザークラッシャー、略称ブラクラ)へのリンクを含む投稿が拡散しているとして、注意を呼びかけた。

画面 iPhone上でブラウザークラッシャーにアクセスした時の表示

このリンクをクリックすると、「今度は何度押しても消えませんよw(・∀・)ニヤニヤ」というメッセージボックスが表示され、ブラウザーが動作しなくなる。Windows、iOS、Androidなどプラットフォームを問わずにブラクラとして機能するのが大きな特徴。特に、コンピュータウイルスの脅威が少ないといわれるiPhoneなどのiOSデバイスでも動作することに注意が必要だ(画面)。

このブラクラは、Webブラウザーで動作する「JavaScript」を悪用した単純なもので、現時点では、このブラクラ自体に投稿を自動拡散したり、パソコンやスマートデバイス自体を破壊するような機能はない。基本的にはブラウザーの強制終了やシステム自体の再起動、電源オフなどにより解決できる。

ただし、システムやブラウザーの機能により、前回起動時のWebページを再表示する設定になっていた場合には、ブラクラのページが再表示されてしまう状況に陥ってしまう。そのような場合、以前のページを自動的に開かない設定にする、キャッシュをクリアする、JavaScriptを無効にするなどの方法で解決できる。トレンドマイクロ製のウイルス対策ソフトもこの脅威に対応しているという。

トレンドマイクロは「ソーシャルメディア上で誘導されるURLの先に何が待っているかは、アクセス前には分かりません」。「今回のケースは、ソーシャルメディア上で頒布されるURLについて、安易にアクセスすることを戒める事例と言えるでしょう」とし、ソーシャルメディア利用者が安易に見慣れない危険なURLにアクセスしないよう注意することを呼びかけている。

(ITpro 清嶋直樹)

[ITpro 2013年3月25日掲載]

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