通常、公認心理師の受験資格は、公認心理師カリキュラムを設置している大学と大学院の計6年間にわたって、座学の講義と実習を受けた場合に与えられるようになります。ですが、2018年からの公認心理師国家試験では、そのような6年間のカリキュラムを受けたものはまだいないため、しばらくの間は「経過措置(あるいは移行措置)」という形で、臨床心理士等の現任者や心理学部系の大学生、指定大学院など臨床心理学系の大学院生らが受けられる形がとられます。
具体的には、2017年9月現在において、どのような立場かによって取る行動が変わってきます。
2017年9月現在において
- 高校生以下の場合
- 2018年度以降、公認心理師養成カリキュラムを大学学部に導入するかどうかを確認しましょう。この場合、経過措置ではありません。
- 大学生(心理学系)の場合
- 大学にて、公認心理師カリキュラムとの読み替えがどの程度可能か、不足分はどのようにすればいいかを尋ねましょう。
- 大学生(心理学以外)の場合
- 公認心理師カリキュラムを2018年以降に導入する大学の心理学部などに入学しましょう。場合によっては編入学などで行ける可能性もあるかもしれませんので、所属の大学と、編入学を検討する大学に問い合わせてみましょう。
- 大学院生(指定大学院や専門職大学院)の場合
- 公認心理師カリキュラムとして、現在の大学院のカリキュラムがどの程度読み替えが可能か、不足分はどのようにすればいいかを、大学の事務室に尋ねてみましょう。
- 大学院生(心理系以外)の場合
- 心理学系の大学学部を卒業しておられれば、上記大学生(心理学系)と同じ条件です。そうでなく、心理学をあまりメインで大学・大学院で学んでこられなかった場合は、公認心理師を取ろうと思うと大学の1年生から入学し直しになるかと思われます。臨床心理士のみの資格取得も検討に入れましょう。
- 社会人の場合
- すでに心理学系の大学、あるいは大学院を卒業/修了されている方は、上記の大学生/大学院生の場合をご覧ください。これまであまり心理学系をメインに大学で学んでこられなかった方は、公認心理師を取ろうと思うと大学の1年生から入学し直しになるかと思われます。臨床心理士のみの資格取得も検討に入れましょう。