ミニチュアを作ってみたいけど初心者でも大丈夫?
ミニチュアとは家具から食品まで普段の生活に溢れている色々な物をそのまま小さくした物を指します。
初心者には難しいんじゃないかと興味はあっても犬猿する方も多いのではないでしょうか?
今回はそのきっかけになる様な入門編として作り方の参考にして頂ければと思います。
ミニチュアの中でもジャンルは和風家具、和食の純日本の物やドールハウスといった洋風の物から近代的な家庭の1室まで色々とあります。
自分の理想の部屋を作るも良し、実際に自分が住んでいる部屋やおばあちゃんの家を再現して作るなど色々な方向性を決めてから取り組む方が多いようです。
黙々と作業に取り組み、完成したときの達成感でストレス発散になるという方は多い様でインテリア、趣味、ストレス軽減とミニチュア作りだけで生活の充実になります。
ミニチュア作りのイメージとしては細かくて色々な材料、色、道具が必要そうですが、今回は初心者の方でも簡単で100均の材料などでも作れる物を紹介したいと思います。
初心者におすすめのミニチュア5選
上記した通り、簡単で100均の材料などでも作れる物を探しました。
ミニチュアクラフトキットなどを上手く活用すると初心者でも家具などが作れます。
- 壁や床の土台の作り方
- キットを組み立てて家具を作る
- ミニチュア小物を購入する
- 着色して自分だけのカラーに
- 樹脂粘土でミニチュアフード
初心者におすすめのミニチュア①:壁や床の土台を作り方
まずは基本の背景となる壁や床の土台のイメージで配置する家具を洋風にするか和風にするかを決めていきます。
土台作りは難しいので、100均で購入するとスムーズに始められると思います。
土台から作る場合はキャンバスを壁にしたり、ウッドBOXを利用すると水平でしっかりとした土台になるようです。
初心者におすすめのミニチュア②:ミニチュア小物を購入する
一番簡単な100均で購入して配置するだけで自分の好みの空間になるミニチュア小物はどうでしょうか?
購入するだけなので初めての方にはすごくハードルは低いですが、自分の好みがハッキリとわかるので今後ミニチュア作成をしていく取っ掛かりになっていきます。
アンティークな電話や雑貨からミニチュアフードまで様々な物が手に入りますが、100均は店舗によって置いている商品や入れ替えなどもあるので見つけたら即買いしないとなくなってしまうこともあります。
初心者におすすめのミニチュア③:キットを組み立てて家具を作る
こちらは型から外して組み立てるだけで簡単にテーブルや椅子などが作れるキットになっています。
ミニチュア手作りの超入門編にはピッタリでこれを着色するだけでも自分の好みの雰囲気を出すことができます。
初心者におすすめのミニチュア④:着色して自分だけのカラーに
キットを組み立てたらそこにニスを使って着色していくと木の風合いを活かすことができます。
ニスはホームセンターにもありますが、100均にもあるのでそちらも覗いてみてください。
最初はムラが出来たり厚みが出たりしますが、大き目の刷毛で塗ると意外と上手くいくようです。
また、ニスの重ね塗りで厚みがでるとキットは上手く噛み合わないことがあるそうですので、注意してください。
初心者におすすめのミニチュア⑤:樹脂粘土でミニチュアフード
100均で樹脂粘土という商品が発売されています。
こちらは染料などを使用しなくても、粘土同士を混ぜ合わせるだけで色を調整することができます。
道具ばっかり増えても仕方ないという方やちょっとだけやってみたいという方にはオススメです。
ミニチュア作りに必要な材料や道具
材料は上記もしましたが、土台はお土産やお菓子が入っている化粧箱を利用する方も多いようです。
厚紙や段ボールなどで自分の好きな形の土台を作るというのもミニチュア作りの楽しみのようです。
紙粘土で形を作って、染料で着色をして思い通りの作品を作ったりするのが主流でしたが、今では100均で色々な材料が売っています。
もちろん、木材で土台から作るという人も多くいます。
道具はノコギリではなく、カッターノコという小さいサイズのノコギリなら小さい部品もカットしやすくなっています。
こちらも100均で購入できます。
ミニチュアフードなどの包丁でカットしたような断面にするにはカッターノコではなく、カッターの方がリアルに見えます。
また、面を立ててカットするとより一層リアルになります。
ミニチュア作りの材料は100均でもOK!
アイデアさえあれば、100均の材料でも工夫次第です。
プッシュピンの金属を外せば、コロンとした可愛い椅子になりますしカラーバンとフェルトや布でソファもできます。
材料は樹脂粘土やおゆまるという、お湯につけると柔らかくなる粘土も購入できます。
自分の作りたい色合いが透明系ならおゆまるがオススメです。
着色は木製の物はペンキだと塗りやすいですが、プラスチックなどになるとラッカーや染料の方が塗りやすくなっているので、注意が必要です。
このように必要な素材を100均で色々と探して回るのも新しい発見があったり、思いがけない物が代用として使えたりもします。
100均ではLEDも購入できるので、電飾として高級感をプラスすることができます。
初心者におすすめミニチュアフードの作り方
本物そっくりのミニチュアフードに驚いたことはあるのではないでしょうか?
アップの写真などでしたらミニチュアフードだと全く気付けない程の精巧な作りの物もあります。
そんな超大作ではなく、初心者でもミニチュアフードの簡単な作り方を紹介します。
ミニチュアフードの作り方①:おだんご
おだんごの作り方は紙粘土に木工ボンドを混ぜて生地にします。
全体に木工ボンドが馴染む様にしっかりと混ぜるとムラが出来にくく、バランスの良いおだんごが作れるんです。
同じサイズに丸めて、少し平たく形づくって紙の上に置いて乾燥させます。
乾燥させている間にのりを黒と緑のの染料を混ぜてティッシュに含ませて作っておきます。
爪楊枝を折って竹串の変わりに使用します。
だんごに針で穴を開けて、穴に爪楊枝を通していくと綺麗に刺せます。
こげ茶と黒の染料を混ぜて、団子に焼き目を付けていきます。
メディウム加工をして粘土感からおもちのような見た目にします。
みたらしは黄、茶、こげ茶、メディウム加工で配色をします。
ここで色を妥協すると綺麗なみたらしにはなりませんので、ここはこだわりましょう。
みたらしは少しずつ塗っては乾燥を繰り返します。
のりは、変化があった方がリアルなので1つか2つに巻いてください。
ミニチュアフードの作り方②:サンドイッチ
ピクニックの定番のサンドイッチの作り方の紹介です。
メラミンスポンジと絵具が大活躍しますので、作ってみてください。
メラミンスポンジを食パンの様に薄くカットしていきます。
カッターで細かく切るので注意してください。
絵具を水に溶かして色水を作って、スポンジを沈めて軽く絞ります。
そうすることで中までしっかりと水がしみこむので食パンのような優しい色味になります。
あとは食パンと食パンの間に樹脂粘土でレタスやハムを作り、ボンドで接着します。
ミニチュアフードの作り方③:クロワッサン
パン屋さんの人気メニューのクロワッサンの作り方です。
黄と黄土色の樹脂粘土をムラが出来ない様にしっかりと混ぜ合わせます。
樹脂粘土を伸ばしてデザインカッターで横2本に線を入れて斜めに線を入れていきます。
ここは本物のクロワッサンを作るときと同じ様に生地をカットします。
余計な部分は取り除き、三角形の生地をくるくると巻いていきます。
パターン違いで端をカーブさせるとカニ爪のクロワッサンの完成です。
ミニチュアフードの作り方④:アイスキャンディー
フルーツたっぷりなアイスキャンディーの作り方です。
まずはイチゴの作り方は赤の染料と紙粘土、木工ボンドを色ムラにならないようにしっかりと混ぜます。
形は涙型にして何個か作って乾かします。
極少量の黒、水と赤の染色で全体を着色して、粒と粒がくっつかないように乾燥させておきます。
乾いたらメディウムでうっすらとツヤを出して上げます。
こちらはそのままでもイチゴとして使えますが、カットして真ん中に爪楊枝を湿らして赤の染色をグラデーションの様につけるとスライスイチゴになります。
アイスの土台は木工ボンドを紙粘土に練り込んでしっかりと混ぜて、爪楊枝をカットして刺します。
アイスの土台に木工ボンドをうっすらと塗ってイチゴを飾っていきます。
その上からメディウムを重ねてかけて乾燥させるとアイスキャンディーの完成です。
ミニチュアパンダの作り方
ミニチュアパンダの作り方①:胴体
配置するだけで可愛いパンダの作り方です。
色んなポーズを作ると、ほのぼの出来て癒されますが黒と白の紙粘土で作ることが出来るので、道具があんまりない人にもオススメです。
まずは胴体から作っていきます。
円形のスケールを使うと紙粘土の分量がバラバラにならずに均等に作れます。
白の紙粘土を手で丸くしていきます。
まん丸ではなく、少し楕円形にするのがポイントです。
ミニチュアパンダの作り方②:腕
まずは肩の部分から作ります。
黒の紙粘土でアイマスクの様な形を作り、胴体の上にかぶせるように腕をのせます。
あまり厚みは持たせずに、薄めに作ります。
そして、新しく黒の紙粘土を細長くして、真ん中で斜めにカットします。
斜めにカットすることで、木工ボンドで接着するときにしっかりとくっつきます。
ミニチュアパンダの作り方③:足
こちらも黒の紙粘土で足を作っていきます。
細長くして丁度半分くらいの所でカットして、両足になります。
木工ボンドを爪楊枝の先で少しだけ取り、足に薄く付けて胴体に接着します。
こちらはバランスが重要なので、焦らずにゆっくりつけましょう。
ミニチュアパンダの作り方④:顔
可愛さを決める顔の作り方です。
顔を作るときに胴体に爪楊枝で穴を開けて、折った爪楊枝を刺します。
こうすることで、頭が落ちにくくなってしっかりとバランスが取れるようになります。
頭は胴体の2倍の紙粘土を使うと可愛くデフォルメされたパンダになります。
頭を丸めて、爪楊枝で穴を開けて穴の周りに木工ボンドを少量塗って爪楊枝に刺します。
口元も白の紙粘土を作り足してくっつけて、耳も黒の紙粘土を丸めて半分にカットしてくっつけます。
口元よりも耳の紙粘土の方が大き目に作ると可愛くなります。
目は少しカーブしてから軽くつぶして形を作り、ボンドでくっつけます。
鼻としっぽをつけると完成です。
もし、思うように可愛くならない、バランスが悪いという場合はスケールで紙粘土をしっかり測って、くっつける場所をゆっくり見極めてみてください。
ミニチュアスタバ風ドリンクの作り方
おしゃれカフェの代表格といえばスタバが人気ですよね。
そんなスタバの風ドリンクが簡単な作り方を紹介していきます。
ミニチュアスタバ風ドリンクの作り方①:カップの形を整える
紙粘土が乾きやすいので水で濡らしながら作業します。
しっかりと形を整えていきます。
このときのポイントはカップの上側は広がってフチがあるので、棒状の物で跡をつけていく。
カップのフタも軽く乗せたりしてサイズを確かめて紙粘土で作っていきます。
カップもフタも乾かしてヤスリで削っていきます。
ミニチュアスタバ風ドリンクの作り方②:型を取る
型取り材でカップとフタをそれぞれ覆います。
この時に隙間が出来ないようにしっかりと押さえて、型を取っていきます。
外すときも型が歪まないように慎重に少しずつ剥がしていきます。
ミニチュアスタバ風ドリンクの作り方③:透明なカップの作り方
硬質カードケースの端をカットして2枚にします。
割り箸を割らずにカードケースを1枚ずつ挿みます。
紙粘土で作ったカップと型取り材で作った物をセットして、置いておきます。
カードケースを20秒ほど直火で炙り、急いで紙粘土で作ったカップに被せて、上から型取り材を被せます。
こうすることで、透明なカップとフタが出来上がります。
ハサミでカットして、ヤスリで磨きます。
スタバのシールを印刷して貼ればカップは完成です。
ミニチュアスタバ風ドリンクの作り方④:中身の作り方
中身はなんでも好きな物を入れて作っちゃいましょう。
抹茶フラペチーノでも、季節限定の商品でも自分の好きなドリンクを作るのもありです。
フラペチーノのもったりしたクリームは紙粘土を水で溶いて泡立てるとそっくりになります。
抹茶なら少量の黒、緑を混ぜると良い具合になります。
おろし金で茶色の樹脂粘土を粗めに削るとナッツなども表現できます。
ミニチュア和食の作り方
和食の定番のおにぎりの作り方を紹介していきます。
ご飯粒がリアルになっています。
ミニチュア和食の作り方①:ご飯粒
まずはご飯粒を作っていきます。
ご飯粒は樹脂粘土に白の紙粘土をしっかりと混ぜ合わせて作ります。
平べったく伸ばして、金属スポイドの先をペンチでO型に変形させて型を取っていきます。
このときに押すだけではなく、しっかりと回転させて乾燥後に取れやすいようにしておきます。
乾燥して爪で1つ1つ剥がしていきます。
粘土が伸びて付いていることがありますが、この場合にはカッターで取り除きます。
ミニチュア和食の作り方②:おにぎりの土台の作り方
紙粘土で少し丸みのある三角形を作ります。
なるべくおにぎりに近づくように厚みも持たせておきます。
ご飯粒はおにぎりの土台がしっかりと乾燥してからくっつけていきます。
ミニチュア和食の作り方③:ご飯粒をくっつける
水とボンドを混ぜて接着剤にして、筆で塗っていきます。
おにぎりはピンセットでつまむと手にボンドがつきませんが、力加減を間違うと潰れてしまいます。
そのままご飯粒にくっつけていきます。
もし、上手く付かない箇所があればその都度、接着剤を付けてご飯粒をくっつけます。
ハゲテいる部分などはバランスが悪くなるので、しっかりと接着しましょう。
ミニチュア和食の作り方④:のりを巻く
おにぎりといえばのりは外せません。
ひと手間であるのとないのでは全然完成が違ってきます。
のりは上記でも記載しましたが、緑と黒の染色を混ぜてティッシュやお弁当のアルミカップの間に入っている薄くて白い紙などが代用できます。
しっかり着色してボンドと水を混ぜて接着します。
紙なので、あまりビチャビチャにならないように塗っていきます。
これでおにぎりの完成です。
おにぎりを置く皿は和食器が良いですね。
味わい深い皿を作って、おにぎりだけじゃなく皿までもリアルにすることが本物そっくりのミニチュアフードを作るポイントになります。
ミニチュアの作り方の注意点
ミニチュアの世界を伝えて来ましたが、注意点もいくつかありますので安全に楽しんでください。
- 製作場所の注意
- カッターやキリなどに注意
- 樹脂粘土の売り切れ
- 湿度、温度によって樹脂粘土の軟らかさが変わる
- 型取り材を使用する注意
ミニチュアの作り方の注意点①:製作場所の注意
涼しいから、暖かいからといってエアコンの風が直撃する場所では製作しないでください。
紙粘土や樹脂粘土は風に弱いので、すぐに固まってしまいます。
一度固まってしまうと、元には戻りません。
ボロボロのボサボサになってしまいますので、製作場所は気を付けてください。
ミニチュアの作り方の注意点②:カッターやキリなどに注意
こちらは言わずもがなですが、先端が尖った物を使う際はけがをしないように注意してください。
ミニチュアサイズなので、慣れるまでは注意が必要です。
集中している間に指に傷を作ってしまうのはミニチュア界ではあるあるのようなのですが、そうならないように気を付けてくださいね。
ミニチュアの作り方の注意点③:樹脂粘土の売り切れ
100均では樹脂粘土が人気ですが、中でも人気なのはホワイトです。
こちらは汎用性が高くて、売り切れることも度々あるようなので1本はストックにしておくと良いかもしれません。
また、こちらは透明よりのホワイトなので、ご飯などを作る際は白の絵具や染色を混ぜる必要がありますので注意してください。
ミニチュアの作り方の注意点④:湿度、温度によって樹脂粘土の柔らかさが変わる
100均でも購入できて便利な樹脂粘土ですが、使う環境によっては使いにくい場合もあるようです。
部屋の湿度や温度が高すぎると柔らかくなりすぎるようです。
柔らかくなりすぎると乾燥させにくく、時間が大幅に掛ってしまいます。
こんな時には扇風機やドライヤーを利用すると早く乾かせそうですね。
ミニチュアの作り方の注意点⑤:型取り材を使用する注意
型取り材は乾燥すると少し小さくなるので、作りたい大きさより少し大きめで原型物を作ると上手くできます。
型取り材を剥がすときにはゆっくりと丁寧に剥がしましょう。
ここで焦ると型が変形してしまいますので、焦らないように気を付けてください。
おすすめのミニチュアの作り方を紹介している本
ミニチュア初心者にピッタリのこちらの本では必要な材料、道具なども丁寧に載っています。
基本的なハウスの作り方、ドアや窓、ソファなどの作り方も載っているので、是非ドールハウスの参考にしてください。
見ているだけで楽しくなれる、ミニチュアの世界にどっぷりとはまれる1冊となっています。
実物大の型紙もついているので、楽しんで始められます。
また、レイアウトの参考にもなるので自分のイメージを固めるのにも役立ちます。
意外と簡単に作れるミニチュア世界
ミニチュア世界の奥深さが少しでも伝わったでしょうか?
100均の材料で始められて、身近な物が代用出来るミニチュアハウス作りは趣味にインテリアにと暮らしを豊かにしてくれます。
今回は初心者にもはじめやすい、簡単な作り方を紹介しました。
自分のお気に入りの空間を作って癒されながら製作していって、完成して達成感も味わってください。