【競馬・ボート・競輪】[競馬]金鯱賞 エアスピネル全弟ウィンザー V5でGIへ2019年3月5日 紙面から 第2回中京競馬のオープニングを飾る「第55回金鯱賞」(GII・芝2000メートル)は10日行われる。1着馬に大阪杯の優先出走権が与えられる注目の一戦に14頭がエントリー。現在4連勝中と本格化したエアウィンザーが、大舞台を見据えて存在感を示す。 昨年5月の東京・むらさき賞を起点に4連勝。ノンストップでチャレンジCを制し、重賞も射止めたエアウィンザーが、いよいよ今季初戦に挑む。ターゲットは中京芝2000メートルの金鯱賞。前年は、スワーヴリチャードが見事期待に応え、次走の大阪杯制覇に結び付けた。大舞台を見据えて、という意味でも重要な戦いとなる。 ここまで14戦して7勝。馬券圏外となったのは、2017年の共同通信杯(6着)のみ。条件を問わず、常に首位争いを演じてきている。ただ、2着5回というキャリアが示す通り、決定力不足が一つの課題だった。「以前は抜け出してフワッとしたり、前の馬をかわそうとしない、というところがありました。ですが今は、調教でもそういう面を見せなくなっています。本当の力を見せてくれるようになりましたね」。母は秋華賞を制した名牝エアメサイアで、重賞3勝馬でGI2着2回の実績があるエアスピネルの全弟。期待値の高さに、走りが追い付いてきた、と辻野助手は話す。 栗東CWで5F68秒5-37秒8-11秒5を計時した先週。併せたシャケトラ(6歳オープン)に1馬身半先着して、好仕上がりを印象付けた。「1週前にスイッチを入れたかったので、ジョッキー騎乗で。これでピリッとしてくるでしょう。本格化した今ならここでもいい競馬ができそうですし、右手前の方が好きなので、左回りは上手なのでは、と思っていました」。初の中京にも対応して次のステップへ。踏み出す準備はできている、と辻野助手は言う。GIウイナーたちを乗り越え、王道を突き進む。 (栗東取材班)
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