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【野球】

99年沖縄尚学でセンバツVの金城監督、愛知黎明に“復帰 弥富時代に76年から20年指揮「もちろん目標は甲子園」

2019年3月5日 紙面から

ベンチから指示を出す長崎日大の金城監督=2007年8月、甲子園球場で

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 1999年のセンバツ高校野球大会で、沖縄尚学の監督として、沖縄県勢を春夏通じて甲子園初優勝に導いた金城孝夫さん(65)が、4月から愛知黎明の監督に就任する。昨夏まで監督を務めていた長崎日大を3月いっぱいで退職。金城さんは、愛知黎明に校名変更する前の弥富で20年間に渡って監督を務めた経験があり、今回は復帰就任となる。

 甲子園球史に名前を刻んだ名監督が、愛知に帰ってくる。沖縄尚学を率いて、99年センバツで沖縄県勢として初優勝。長崎日大でも夏の甲子園4強に導き、広島・大瀬良らを育てた金城さんが、「弥富」の校名時代に指揮を執った愛知黎明の監督に4月から就任する。

 本紙の取材に対して、金城さんは「やりがいを感じて決断した。人としての基本を鍛えることが甲子園への近道。学校生活でもしっかり指導しながら、勝てるチームを作りたい。もちろん、甲子園出場の目標は外さない」と意気込みを語った。

 金城さんは豊見城高、中京大を経て、76年に弥富の監督に就任。20年間指揮を執り、夏の愛知大会4強などの成績を残した。その後、沖縄尚学の監督となり、春夏甲子園に3度出場。99年センバツでは、沖縄県に初めて甲子園の優勝旗を持ち帰った。2006年に移った長崎日大でも、4強進出した07年を筆頭に、夏の甲子園に3度出場。輝かしい実績を残した。

 迎える愛知黎明は、弥富時代の01年に夏の甲子園に出場したが、以降は遠ざかっている。校名変更元年だった13年に夏の愛知大会で準優勝したものの、昨夏の西愛知大会は2回戦で5回コールド負け。再建を図るため、昨夏限りで長崎日大監督を退任した金城さんに、復帰就任を要請した。

 指導歴44年目を迎える金城さんは、同校のアスリートを育成するコース全般の指導にも携わり、学校の活性化にも貢献していく。広島のエースに成長した大瀬良をはじめ、多くの選手、指導者を育てた金城さんの経験、手腕に期待が懸かる。

 ▼金城孝夫(きんじょう・たかお) 1953(昭和28)年11月15日生まれ、沖縄県出身の65歳。豊見城高、中京大を卒業し、76年から弥富で監督を務める。98年に沖縄尚学の監督に就任し、99年センバツで県勢として初優勝。東農大三(埼玉)を経て、2006年から長崎日大監督となり、07年夏の甲子園で4強入り。準々決勝敗退した昨夏の長崎大会を最後に監督を退任した。

 

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