今回はLIE(ENTJ)の基本的な性格の特徴を紹介します。ソシオニクスとMBTIのタイプの説明って少し違いますね。LIEとENTJでも結構印象が違うなと思いました。ほかのタイプにも言えることなので、いつか検証してみたい気もします。
第1回はこちら:
LIEは、MBTIにおけるENTJと対応するタイプであり、Logical-Intuitive-Extravert(論理的で直観的な外向型)の略称です。
LIE(ENTJ)の基本性格
LIEは冒険好きで、自分のすることで文字通り「火をつける」ことができます。LIEは改革にふけります――新しいアイディアや理論に着目し、実際に応用できるかどうか探ろうとします。活発で落ち着きがなく、旅行や、ハイキング、登山、ランニングのような活動的なスポーツに興味を寄せることもしばしばあります。自然を愛し、そこに特別な意味を与えます。自分が何をめざしているのかを常に理解していて、周りの人々にその目標のことを説明します。
LIEは大胆に実験をし、普通の意見が誤っていることを示します。リスクを恐れず、自分の直観を信じ、様々な状況へと向かいます。豊かな想像力に恵まれることも多く、かなり珍しいアイディアを思いつきます。様々な領域において知的好奇心を抱くことが特徴です。LIEは、発明、実験、技術に長けています。事前に事前に行動しようとします。なぜなら、明日やるのは遅すぎると知っているからです。
楽観的で、優れたユーモアのセンスがあります。しかし、LIEのジョークは、いつもふさわしいわけではありません。人間関係では、信頼の問題を経験します。関わる人を見極めることができないため、疑わしく危険なことに引き込まれてしまうことがあります。落ち着きがなく、時間がないことに注意を払えず話しすぎてしまいます。
周囲を整理したり快適にしたりすることをあまり重視しません。LIEはたいてい生まれつき健康で持久力があり、様々な方法によってその健康と持久力を支えようと専念します。LIEはだらだらと気晴らしをするのには耐えられず、そのせいで休暇中でさえリラックスすることができません。自分の計画と目的に支障が及ばない限りは、外見にもそこまで気を遣いません。
出典:LIE Profile by Gulenko - Wikisocion
LIE(ENTJ)と他タイプの間柄
LIEの間柄はどうなっているのでしょうか。何度もおさらいすることですが、間柄には全部で14種類あり、うち対称な間柄が12種類、非対称な間柄が2種類です。そして無条件に相性が良い/悪いというような間柄はありません。
LIE(ENTJ)から見たタイプ | |||
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同一関係 LIE | 双対関係 ESI | 活性化関係 SEE | 鏡像関係 ILI |
同属関係 LSE | 準双対関係 EII | 先生(恩恵関係) IEE | 監督(監督関係) SLI |
超自我関係 ESE | 消火関係 LII | 準同一関係 ILE | 衝突関係 SEI |
協力関係 EIE | 幻想関係 LSI | 生徒(恩恵関係) SLE | 選手(監督関係) IEI |
ESIとの双対関係はこちらも参考にしてください:
LIE(ENTJ)のモデルA
次はLIEのモデルAとモデルAから導かれるLIEの特徴を取り上げます。
以下が、LIEのモデルAの図です。色の濃淡が、その機能の強さ/使いやすさをあらわしています。たとえば、自我のTeやNiは、超自我のFeやSiよりも強くはたらくということです。
LIEの自我(意識・重視・得意)
さて、自我の機能は、意識していて価値を感じ、さらには得意である機能です。個性やアイデンティティ、追いかけたい理想、本当にやりたいことなどに関わっています。
LIEの自我はTeとNiからできています。このTeとNiは、未来を予測することで効率化する(Te=効率、Ni=予測*1)、結果を先読みしながら働く(Te=働き、Ni=結果)…などと解釈することができます。LIEには「企業家」や「創始者」というあだ名がついていますが、まさにこの自我TeとNiにぴったりでしょう。
LIEのイド(無意識・軽視・得意)
イドの機能は、無意識であり価値を感じていないけれども得意としている機能です。原動力、危険から身を守る力、動物的な本能みたいなものです。イドに背き続ければ自らを危険にさらすことになりますが、イドばかりを積極的に使うのは理性的ではないと思います。
LIEのイドはNeとTiです。LIEは、その構造の本質は何か(Ne=本質、Ti=構造)、あるいは、どんな可能性が分析から導けるか(Ne=可能性、Ti=分析)…などを無意識のうちに把握しているということになります。本質的でないことや見込みのないことはしたくありませんが、そういう考えは極力無視しようとします。
LIEの超自我(意識・軽視・苦手)
超自我の機能は、価値を感じないし苦手だけれども意識している機能です。そこから超自我は、守らなければいけない社会規範として意識されます。一方で褒められると社会の一員として認められたようで嬉しくなります。
LIEの超自我はSiとFeです。LIEは、人と協力するとどう生活の質が変わるのか(Si=生活の質、Fe=協力)、あるいは、感情を表現するとどういう満足を得られるか(Si=満足、Fe=激しい情動)などという視点をもつのが苦手なのですが、同時に社会でやっていくためにはなんとしてでも理解しなければならない視点であるとも思っているということになります。
LIEの超イド(無意識・重視・苦手)
最後に超イドの機能は、無意識で苦手だけれども重視している機能です。自分に欠けている視点なので他人に教えてもらいたいと期待するのですが、教えてもらったことは何でも鵜呑みにする上、満たされないときには他人のせいにします。
LIEの超イドはFiとSeです。LIEには、その性質から関係性を把握する(Fi=関係性、Se=性質)とか、行動を見て感情を理解する(Fi=個人的な感情、Se=形)といった発想に至らないことが多いです。そうした自分にない視点を身をもって教えてくれる人がまわりにいれば、リラックスできることでしょう。
より詳しいモデルAの説明は:
次はESI(ISFP)です。
*1:各要素の解釈は、過去記事のソシオニクスの8心理機能解釈をまとめた。 - ブログから選びました。