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【首都スポ】

[大学サッカー]鹿島内定の法大・上田、全日本V弾 デンソーカップチャレンジ決勝

2019年3月4日 紙面から

ドリブル突破を図る全日本大学選抜の上田。決勝点を挙げ4大会ぶりの優勝に導いた=いずれも(c)JUFA/Reiko Iijima

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◇全日本選抜1-0関東B・北信越選抜

 大学サッカーの第33回デンソーカップチャレンジは3日、大阪・堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(J-GREEN堺)で決勝を行い、全日本選抜が4大会ぶり5回目の優勝を果たした。関東B・北信越選抜を相手に1-0で勝利。後半23分に決勝ゴールをマークしたFW上田綺世(法大2年・鹿島学園)が最優秀選手に輝いた。

 チームに勝利をもたらしたのは、やはりこの男だった。2021年からのJ1鹿島入りが内定している全日本大学選抜のFW上田だ。0-0で迎えた後半23分、味方からの縦パスに反応し、巧みなコントロールから右足で沈めた。

 殊勲の背番号11は、出場停止でピッチ脇から見守ることしかできなかったMF高嶺朋樹(筑波大3年・札幌U-18)の元に駆けつけ、喜びを分かち合った。不本意な形になってしまった友のためのゴール。「負けたら、彼が人一倍悔しがることになるので、そういうことも踏まえて、自分が結果を残そうと思っていました」との意気込みをシュートに込めた。

 こん身の一発は自らが掲げた個人的なテーマに手応えを感じる得点でもあった。このチームの一員として大会を戦うのは初めて。新しい仲間にもすぐに対応して自分のプレーの幅を広げ、自身に「変化」を生み出そうとトライしていた。千金弾をお膳立てしたのは所属するチームもリーグも違うMF児玉駿斗(東海学園大2年・中央学院)。即席のチームメートにもかかわらず、「意志がピッタリと合いました」と振り返る納得の連係を即座に披露した。

 先発2試合で3ゴールをマークして最優秀選手に選ばれたが、「自分の仕事をまっとうしただけです」と話すにとどまった。一番うれしいのは個人の栄誉ではなく、チームの大会制覇。「優勝という最高の結果に関わることができて良かったです」とうなずいたときには白い歯をのぞかせた。 (関孝伸)

MVPとベストイレブンのトロフィーを手に笑顔を見せる上田

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