氷山流しそうめん
2017年12月17日
橇に乗って氷山へGO!左奥の赤い車両は橇を引く雪上車。隊員の後ろに積まれた段ボール箱は公用氷梱包用の箱。
12月10日(日)と17日(日)に、越冬隊員お待ちかねのビッグイベント、『氷山流しそうめん』が開催されました。氷山の斜面に溝を掘って、高い方から水と共にそうめんを流し、溝の両側からお箸でそうめんを掬い取って食べるイベントです。
雪上車で10分ほど海氷上を北上したところにある氷山が会場だったのですが、この氷山は数か月前から調理隊員他数名があちこち探して見つけておいてくれたものでした。昭和基地周辺の海氷上にはいくつもの氷山があるのですが、氷山周辺にはウィンドスクープやクラック、パドルといった危険地帯が出来やすいため、安全に近づける氷山は限られています。また、流しそうめんをするためには、程よい斜面があることも重要です。絶壁ではそうめん滝になってしまいますし、斜度が緩過ぎると流れずに凍りついてしまうので、流しそうめんの会場に成り得る氷山は、実は限られているのです。
数か月前からの下準備を経て、満を持して開催された流しそうめん。想像していたより上手い具合にそうめんが流れてくるので、楽しくてついつい取り過ぎ、温かい麺つゆはあっという間にヒエヒエになりましたが、とても美味しかったです。
ちなみに、氷山流しそうめんが2回開催された理由は、観測や調査、業務や当番の仕事などとの調整をし易くして、なるべく多くの隊員が参加できるようにするためでした。
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