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(世良)よしっ!(真一)うちの特許が認められたぞ!
(世良)ということは テイコー食品の方は認められへんかったっちゅうことか。
(萬平)ざまあ見ろ!
(猿渡)このまま引き下がれるかい。
♪「丸まってる背中に もらい泣き」
♪「恥じだって一緒に」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「飛行機雲ぼんやり眺む」
♪「心ここに在らず」
♪「年間トータル もししたら」
♪「付き合うあたしすごい?」
♪「とぼけてる眉毛に もらい笑い」
♪「照れだってなんだって」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「もらい泣き もらい笑い もらい怒り」
♪「もらいっ恥じ どんと来い!」
♪「晴天も曇天も霹靂も」
♪「さあ あなたとトゥラッタッタ♪」
売られてる?(福子)はい。
(真一)どういうことや。
せやから今日 お店に行ってみたら…。
本家まんぷくラーメンがたくさん並んでたんです。
(鈴)どういうこと?うちが特許を取ったんやないの?
どういうことや。分かりません。
(小此木)それは我々の関知する事案ではありません。
テイコー食品はうちの特許を侵害してるんですよ。
特許庁は まんぷく食品さんの特許申請を認めたところで役割は終わっています。
℡そこから先の問題は両者でお話し合いになって解決して下さい。
は?
うちとテイコー食品とで話し合えだと。
話し合う?それで 解決するの?
(ため息)
せんしようけん?
先に使用する権利と書いて先使用権いいますねん。
何や それは。
特許を取ったんはお宅かもしれまへんがあのラーメンを作ったんはうちの方が先やったいうことですわ。
はあ!?うちは 販売をやめるつもりはありまへん。
いい加減にして下さいよ!僕は絶対 許しませんよ。
こんな でたらめ許されていいはずがない!
でたらめ言うんやったら証拠出してみいや。
何っ!こらこら あかんて! あかんて!
わいを殴りたかったら どうぞ。
そん時は すぐ この場で110番や!
もう嫌。うちの中まで殺伐としてくるわ。
萬平さんは人が変わってしまったみたいやわ。
あなたのお父さんそっくりやもの。
萬平さんは あんな顔や…。
ざまあ見ろ!
顔のことを言うてるんやありません。分かってる。
(忠彦)もっと タカに優しくしてやってくれ。
(神部)分かりました。
(ため息)
・(ドアが開く音)・(神部)ただいま帰りました。
遅いよ 茂君。
すいません。 今日も仕事で。
・(克子)茂さん ちょっと来て。
克子が 怒ってる。
えっ。
(時報)
テイコー食品が偽物の販売をやめないんです。
それもあって 今日はバタバタしてて仕事が はかどらなくて…。
早く帰ろうとは思てたんですけど。
(克子)せやったら早く帰ってきて。はい。
早く帰ろうと思てたんやったら早く帰ってきて下さい。
すいません。昨日 話をしてくれたの あなた。
した!ちゃんと お説教してくれたの?
しました!全然直ってないやないの。
僕に言われても…。
茂さん。はい。
優しさがあるんやったらそれをタカに見せてちょうだい。
すいません。
タカは泣いてたんよ。
今日こそ早く帰ってきてくれると思ってたのにって大介 抱き締めて泣いてたんよ。
泣いて 泣いて 泣き疲れてそのまま眠ってしもたんよ。
♪~
タカ 堪忍な。
ほんまに 今日ははよう帰ってきたかったんや。
大介と一緒に遊んでやりたかった。
せやけど まんぷくラーメンに本家まんぷくラーメンがケンカ売ってきてなまんぷくラーメンは本家まんぷくラーメンをやっつけなあかんのや。せやけど 僕たちはまんぷくラーメン 作り続けなあかんし本家まんぷく…。
(タカ)ややこしいわ。
びっくりした。 起きてたんか。
茂さん。はい。
茂さんが忙しいのは よう分かってます。せやけど…。
(タカ)大介にお父さんの顔を見せてあげたいの。
大介 ちょっと笑うようになったんよ。私のこと見て ニコ~って。
私の顔が分かるの。
せやから茂さんの顔も見せてあげたいの。
見たいで 大介の笑顔。
ほんまに できるだけ早くでええから仕事が終わったら すぐ帰ってきて。
分かった。 約束する。
ごめんな タカ。
ごめんな 大介。
(咲)福子… 福子…。
(咲)心配なのね 萬平さんのことが。
咲姉ちゃん。
萬平さんは 発明家やったけど今は 経営者の顔になってる。
それは 決して悪いことではないわよ。
分かってる。 分かってるけど…。
男の人は 仕事のことで頭がいっぱいになるのよ。
ねえ 野呂さん。
(野呂)それは しゃあないやろ。
野呂さん!
うん こんな うまいもん作って誰も まねせん方が おかしいやろ。
福ちゃん 僕も料理人の端くれやからよう分かるわ。
ちょっ… 咲姉ちゃん野呂さんと知り合いやったん?
当たり前でしょ。何言うてんねや。 ちょっと待ってや。
これ あげるわ。
ごめん。 僕も まねしてしもた。
え~っ!
「え~っ!」やない。 確かに今の萬平さんは 本当の萬平さんやない。
それを教えてあげられるのは 福子だけよ。
♪~
何や 今の夢。
クソ…。
クソ…。
咲と野呂さん?
そう。 2人が一緒に夢に出てきたの。
せやけど 咲姉ちゃん野呂さんのこと知らんはずやのに。
びっくりやわ。野呂さんって誰?
えっ。 私に缶詰くれてた人よ。大阪東洋ホテルに勤めてた時に。
お母さんかて食べてたでしょ 缶詰。
缶詰は覚えてるけどくれた人は知らないわ。
もう! それは どうでもええの。とにかくね…。
もうやめて。 人から聞いて一番つまらないのは 夢の話。
えっ…。
お母さんが それ言う!?
(森本)坂部。
(岡)待たんかい!
(坂部)うあっ イテッ…。
(森本)洗いざらい話してもらおうかのう。
君が坂部君か。こいつが坂部です。
単刀直入に聞くぞ。
君がスパイだったのか。
萬平さん。
(真一)どうなんや。
(岡)答えんかい 坂部!(森本)答え!
(世良)坂部!
坂部君。
最初からスパイで入ったわけやありません。
そしたら 引き抜かれたんか猿渡社長に。
はい。なんぼ出す言われたんや。
移籍料としてまんぷく食品の給料の5倍。
5倍!?
ちゅうことは 当然 教えたんやなまんぷくラーメンの作り方を。
すいません。
金に 目が くらんでしもたんです。ほんまに すいませんでした!
裁判!?
坂部君が証人になってくれるんや。
ぜ~んぶ しゃべったで。
ここまで来たら裁判で戦いましょう。
当然 こちらとしては偽まんぷくラーメンの販売の差し止めと相応の損害賠償請求もさせて頂きますよ。
では そういうことで。いや 待ってくれ! ちょっと待ってくれ!
裁判やなんて そんな大げさな。
事を大げさにしたのはお宅でっせ 猿渡さん。
分かった 分かった。本家まんぷくラーメンは もうやめる。
これからは分家まんぷくラーメンいうことで。
分家!?やっぱり そう来たか。
では 裁判所で。分かった! 分かった! よう分かった。
うちだってね 裁判に時間をかけるなんてばかばかしいと思ってるんですよ。
猿渡さんが 今 ここで偽まんぷくラーメンは引きあげると約束してくれれば。
何で まねしたら あかんのや。
何にでも偽物はゴロゴロ転がってるやないかい。
約束してくれれば 水に流しますよ。
(ため息)
どないすんねん おっさん!
約束するんか せえへんのか!
約束する! したるわ!
したるわ?
約束します。
やっと お店の商品棚から本家まんぷくラーメンは消えました。
もちろん 偽福ちゃんのポスターも。
萬平さん。
勝ったぞ 福子。
よかったですね 萬平さん。ああ。
これで まんぷくラーメンのひとり勝ちだ!
ハハハハハ。
でも 問題は これで終わったわけではなかったのです。


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