沈降や対流の無い微小重力環境で、比重の異なる液体を混ざった状態で維持できるため、完全性の高い素材や結晶の生成、地上では得られない新しい物質の創製ができます。
半導体、食品、化学物質、石油、化粧品、薬品、液晶デバイス、プラスティック産業など、様々な分野で利用可能です。
材質 | FEP |
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大きさ | 177mm×110mm |
使用温度帯(実績) | 2℃~室温 |
材質 | PET |
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大きさ | 165mm×106mm |
使用温度帯(実績) | -80℃~40℃ |
温度、湿度、二酸化炭素濃度を一定に保つことができ、微小重力下で細胞を培養する区画と、回転テーブルにより0.1~2Gまで模擬できる区画があります。
半導体材料の結晶成長などを行うための実験装置です。半導体材料などの実験材料を入れたカートリッジに3カ所のヒータにより温度勾配(温度差)を付け、熱対流の無い状態でゆっくり材料を融解、結晶化できます。
最大資料寸法 | φ31mm×370mm | |
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加熱温度範囲 | 端部室 | 500~1600℃ (可動域:最大200mm) |
中央室 | 500~1600℃ (可動域:最大250mm) | |
補助室 | 500~1150℃ (可動域:最大250mm) | |
温度安定性 | ±0.2℃以内 | |
ヒータ移動速度 | 0.1~200mm/hrおよび600mm/hr | |
移動速度安定性 | 移動速度設定値±1%以下 (移動速度 10~200mm/hr) 移動速度設定値±10%以下 (移動速度0.1~10mm/hr) | |
累積可動時間 | 300時間程度(最高温度) |
多目的実験ラックは、ワークボリューム(WV)、小規模実験エリア(SEA)、ワークベンチ(WB)からなる実験空間において、ユーザーに実験用の電力、通信、ガス供給・排気といったリソースを提供する設備です。水棲生物の飼育や燃焼実験など個別の実験装置により様々な利用テーマに対応できます。
タンパク質結晶生成装置(PCRF)は、各タンパク質に合った条件(温度、濃度、圧力およびそれらの変化)で結晶作りを行うことができる実験装置です。
セルユニット | 6個搭載可能 (個別のセルユニットを用意することでタンパク質結晶生成実験以外の実験にも対応可能) |
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温度制御 | 庫内温度約20℃ |
観測系 | 1/2CCDカメラ(分解能40μm以上) |
「きぼう」船内には、冷凍・冷蔵庫(MELFI)が2式、ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)が1式設置されています。
MELFIには、4つの冷凍室があり、個別に-80℃、-26℃、+4℃に設定することができます。
また、MELFIは試料を搭載した状態で輸送する機能も有しています。
FROSTは、スターリング冷却器で、-70℃以上まで冷却可能です。
また、停電時でも保冷できるように新たに開発した保冷剤を使用しています。
マウスを1ケージ1匹の個別に長期間、飼育・観察する装置です。
各ケージのカメラにより地上でライブ観察ができます。また、微小重力環境と人工重力による比較が可能です。
実験終了後は、地上へ生きたまま回収が可能です。
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