【競馬・ボート・競輪】[競馬]チューリップ賞 2歳女王・ファンタジー、桜に王手2019年3月3日 紙面から 桜花賞トライアル「第26回チューリップ賞」(GII・2日・阪神・芝1600メートル)は、3番手につけた単勝1番人気のダノンファンタジーが、直線で前が詰まる場面はあったが、外へ持ち出されると鋭く伸びて差し切り、2歳女王の実力を見せつけた。川田将雅騎手(33)は同レース2勝目、中内田充正調教師(40)は初勝利。シゲルピンクダイヤが2着、ノーブルスコアが3着に入り、以上3頭が「桜花賞」(GI・4月7日・阪神・芝1600メートル)への優先出走権を獲得した。 やっぱり2歳女王は強かった。昨年末の阪神JFを制し最優秀2歳牝馬に輝いたダノンファンタジーが、直線で前が壁になる場面があったものの、何のその。鞍上の巧みな騎乗で馬群の外へ持ち出されると、そこから他馬との力の違いを見せつけて差し切った。終わって見れば2着馬に1馬身差をつける圧勝劇だった。 「地下道でも返し馬でもいいなあと思っていました。道中はずっと我慢。直線ではあせらず徐々に道を作っていき、抜け出した時はいい反応を見せてくれました。このまま無事に本番を迎えてくれればいいですね」と、川田は同馬の好走をたたえた。 最内1枠1番から好スタートを切ったが、外からきた2頭を前に行かせて道中は3番手を追走。直線で前が壁になった時は場内がざわめいたが、人馬ともに慌てなかった。相棒は「安心して追っていました」と笑顔で振り返った。 このあとはもちろん「桜花賞」へ。中内田師は「レース内容に成長を感じました。直線で前が壁になりましたが、こちらが見ていてもあせる感じはなかったですね。次に向けていい競馬ができたと思います」と力を込めた。 競馬の神様が与えた試練を難なくクリアしたダノンファンタジー。もはや不安材料など何もない。牝馬1冠目へ大きく近づいた前哨戦となった。 (花岡敦史)
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