トレスポ2のトレイラーを見て、ボンバイエ2を作ることを決めた。
この曲はとにかく作るのが大変だった。難航とはまさにこのこと。

モーサムが『未来は今』って歌ってたのはもう15年前だし、
あの頃『未来を選べ。』と書いてあるポスターを部屋に飾ってたのははるか遠い昔だって気づいた。
いまだに、そんときと同じで学校行きたくねーって言って逃げた日くらい毎日なにかから逃げ出したくなったり、
呪いみたいにムカつくこと嫌なことは続くし、朝起きてパソコン開いては発狂したり、
アイキャンゲットノーサティスファクションな日々は続いてってる。
そういう、怒り、哀しみ、絶望、それでも歌いたいっていう気持ちを今回は詰めてみた。
インタビューとかで失礼なことを聞いてきたり言ってくるヤツにも
これを聴いたらそろそろ俺たちが本気だってこと伝わるかな?そう思って作った。

俺にとって『自分たちらしく』というのは永遠のテーマなのだが、今回は最もそこにこだわった。
ヒャダインさんとご一緒するのは3作目だけど、このようなVAPからCDを出せる最高のタイミング、
そしてもう人生でまわってこないであろう最後のチャンスという覚悟を込めた。

 

昔は『男女混合の曲を作ろう!』そういう漠然とした思いで作っていたが、

アントンさん、大内さん、チャン、るびい、みずほちゃん、
この6人にしかできないことってなんだろう?そんなことを日々考えた。

今と昔の曲の作り方の決定的に違う部分がそこだ。


特筆すべきは、シンクロ率400パーセント超えの俺とチャンのツインボーカル。
チャンは僕君以降、歌の表情が抜群に良いのだが、この曲をやればやるほど、
俺たちにしか出せない唯一無二のグルーヴが日に日に増している。
自分の歌も、血反吐吐くくらいキーのレンジをギリギリで攻めた。
みずほちゃんは語り、歌、叫び、誰にも真似できない声が録れた(今回、語りの歌詞は俺が書いた)。
るびいはやっと楽曲にも個性が表れてきて、ツアーを経てどんな感じになるのか楽しみだ。
アントンさん大内さんは存在自体が魔物節の塊だし、彼ら2人がいるとグッと曲の世界観も広がる。
この6人は、自分にとってかけがえのない仲間たちである。

今作はライブを一緒に作っている、シン・マモノBANDのみなさんとのレコーディング作品一発目。
『俺たちTHE 夏の魔物はこういうロックンロールバンドです』
誰から聴いてもはっきりとわかる、そういう名刺がわりのサウンドにしたかった。
思い返せば、SILLYTHINGから続く「形にしたかった音楽ってこれなんです」という思いがやっと実を結んだというか、
あの時バンドで表現したかったロックンロールを、
みんなのおかげで今こうして具現化することができた。

編曲の浅野さんに夜中に『助けてください!』と電話したり、
西さんハジメさんと何度も何度もやりとりしたり、
中畑さんえらちゃんにお願いしてレコーディング二回トライさせてもらったり、
エンジニア淺野さんと語り合ったり…いろんなことがあった。

overture明けのバンドインした瞬間『これまでと違う』という
サウンド面での変化を感じられると思う。ギターも今までよりデカい。
西さんには中学生パワー全開のギター、
中畑さんには(金髪ですが)スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人ばりの5000倍のドラムをお願いした。
『バンドが、全員が見える』そんな作品になった自信がある。
ヒャダインさん、只野さん、杉田さん、
この作品に参加してくれた人、誰一人が欠けても成し遂げることができなかったと思う。

サマーロマンサーのときから、レントンのように走り続けて、
どんなことがあっても歩みをやめずにきたが、ようやくこうして、
○○っぽいとか○○みたいとかそういうモノではなく、
『俺たちTHE 夏の魔物にしかできない曲』ができた。
MVも『魔物らしさ』全開。過去最高傑作になったと思う。

 


東名阪ツアー、ファイナルのWWW。
今だって逃げたいし、ツアーが成功するか、
WWWでワンマンなんてできるのか、人が来てくれるのか、
大阪や名古屋で現地の人たちがきてくれるのか、
次の作品が作れるのか、この最高の環境下で活動を続けられるか、そんな心配でいっぱいだ。

半年前からじゃこんな作品が作れたことなんて想像もつかないし、
息をしてられること自体が奇跡みたいなもんだ。
活動が順調にいけばいくほど、順調になったことがないだけに、
不安は増すし眠れない日々は続く。

でも、やるしかない。黙ってても明日はやってくる。
7月12日以降のことなんて考えられないけど、この日に死んでもいいように、、、
今はそのことばかり毎日考えている。
応援してくれる魔物チルドレンのみんな、VAPのみなさん、関わってくれているチームのみんな、
期待に応えられる作品作りとライブ。それだけを続けて行きます。

俺たちの『今』を見せられるのはライブハウスだけなので、
シン・マモノボンバイエ TOURで会いましょう!!!!!!!!

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