2017年に行われた米韓合同軍事演習「フォールイーグル」に参加したた米海軍の空母カール・ビンソン(左)とミサイル駆逐艦ウェイン・E・マイヤー(右)。米海軍提供(2017年3月22日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が米朝関係改善を目指す中、米軍と韓国は毎年春に実施している大規模な合同軍事演習を中止する計画であることが分かった。米当局者が1日、AFPに明らかにした。

 NBCニュース(NBC News)は匿名の米国防当局者2人の話として、米韓合同軍事演習「フォールイーグル(Foal Eagle)」が廃止される見通しだと最初に報じた。フォールイーグルは、主にコンピューターを使ったシミュレーションを行う指揮所演習「キー・リゾルブ(Key Resolve)」と一部重複する日程で行われる。NBCによると、両演習に代えて「より小規模で、任務に特化した訓練」が行われるという。

 フォールイーグルは米韓の定例合同軍事演習としては最大のもの。北朝鮮政府は侵略の準備だと非難し、毎回反発してきた。過去の演習には、韓国軍約20万人、米軍約3万人が参加している。

 トランプ大統領は2月28日、ベトナム・ハノイで行われた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との2度目の会談を終え、合意には至らなかったものの、双方は協議を継続する意向を示した。トランプ大統領と金委員長が昨年シンガポールで初の首脳会談を行って以来、米韓は複数の合同軍事演習を縮小もしくは廃止した。また米爆撃機は現在、韓国上空を飛行していない。トランプ大統領は米韓合同軍事演習について、費用が高額過ぎると繰り返し批判してきた。

【翻訳編集】AFPBB News