第一話があがるまでは、会議で数えきれないくらいクラッシュ&ビルドを繰り返しました。何かを捨てなければ新しい旅はできないけれど、単に新しくするだけでは、たとえ面白くても「でも、これはけもフレじゃない」と再びゼロに。
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けもフレとは一体何なのか。壁にぶち当たった時、何度も何度も見た前作をもう一度見なおして、ふと自分が忘れていた、すごくシンプルなことに気付きました。大げさですけども、それは天啓みたいな感覚でした。
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改めて「けものフレンズ」という作品には、目に見えるものだけじゃなく、そのもっと奥から、見ている人の心をワクワクさせる光みたいなものが、どのシーンにも常にあふれ続けている。アニメだけでなくゲームにも漫画にも舞台にも、何もかもにずっと熱くたぎっている何かがある。
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さらに言えば、あのロゴをただ見つめるだけで、なんかこう心が高ぶってくるような、えも言えぬ感じ。これは、一体何なんだろうか。
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それは初見で感じたことでしたが、細かい所にとらわれているうちに見えなくなっていたんだと思います。が、そこに気付いても、それをどうやったら表現できるか。そこからが本当に険しい道のりでした。それをやってのけた前作のスタッフの皆さんを僕は心からリスペクトしています。
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あの眩しいまでのワクワクを、ただ純粋に多くの人達ともう一度共有できる礎を作りたい。その一心で、第一話を再び書き直しました。何度も何度も書き直しているうちに、預かっていたキャラクター達が動き出して、ようやくリブートした脚本が完成しました。
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その稿を皆さんに送信してから、次の打ち合わせまでの時間がめちゃくちゃ長く感じられました。やがてその日が来て、皆さんが席について会議が始まるまで、どんな反応があるか僕は怖くてずっとうつむいて、何回も読み直したはずの自分の脚本を読んでいるふりをしていました。
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打ち合わせが始まるやいなや、なんとなく皆さんの口数が少なかったそれまでの会議とはうって変わって、皆さんの口から感想と共にクリエイティブな意見が次々に飛び出しました。アイデアを口にする人の顏が皆、とても嬉しそうなのが印象的でした。
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それまで険しい表情が多かった木村監督の笑顔も印象的でしたし、沼Pはいつもよりさらにえびす顔でした。なんだか会議室全体が明るく活気づき、えも言えぬ例の光につつまれたような、そんな感じがしました。かくして、旅は始まったのです。
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先生からも沢山のアイデアを頂き、再び改稿を繰り返して、第一話は完成稿になりました。僕の手を離れてからはPと監督の指揮のもと、さらに沢山のスタッフの皆さん、キャストの皆さんのお力を得て、新しい旅立ちが具体的に形作られていきました。
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まもなく皆さんにご覧いただく第一話は、そんな風に始まった新しい冒険の第一歩です。まだ一歩目ですが、あのワクワク感とまばゆい光を皆さんと共に感じることが出来れば、こんなに幸福なことはありません。心から、お楽しみに。
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けもフレ2の第一話の脚本が出来るまで、文章から色々と伝わってきました。第2期だからこその難しさや更にいい作品にしたい情熱がひしひしと。先行上映会が楽しみですね(^o^)v 新宿で感動を味わいたいです
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こんなの書かれたら嫌が応にも期待が高まりますね。早めの上映会に当たって良かったです。当日を楽しみにしています。(^-^)
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