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2019年3月2日 紙面から
練習の合間に笑顔を見せる与田監督=ナゴヤドームで(今泉慶太撮影)
中日の与田剛監督(53)にスイッチが入った。3月29日の開幕まで、2日のロッテとのオープン戦(ナゴヤドーム)を皮切りに残り17試合。これまでの実戦では選手の動きのチェックなどに主眼を置いていたが、ここからは本番に向けてギアをアップ。局面に応じてサインを出し、勝ちにもこだわる。指揮官1年目の「挑戦」がいよいよ本格化する。チームは1日、ナゴヤドームで練習した。
投手陣のキャッチボール、さらには野手の打撃練習を真剣に見つめていた与田監督。その眼光は沖縄にいた時より、鋭さを増した。開幕まで1カ月を切り、オープン戦も残り17試合。「これからは、いろいろなサインとか、細かな動きとかやっていく」。本気モードの采配を予告した。
これまでのオープン戦や練習試合、指揮官は戦術に関して基本的には声を発しなかった。「ほとんど(サインは)出してないですね。時々、ここっていう時には、いくつか出してみたけど。『ちょっとバントやらしてみようか』とかね」。この局面で決められるかどうかなど、あくまで選手の力量把握のため。だがここからは自らの色も出してタクトを振るう。
「できることは1つしかないから。それを瞬間、瞬間で判断しなきゃいけない。この1カ月間っていうのは自分自身の挑戦になる。いろいろなことを初めてやるわけだから」
さまざまな選択肢から状況に応じた判断をし、腹をくくって決断する。もしかしたらプレーするより難しいかもしれない。一つの誤りが勝敗に直結することにもなりかねない。だから、指揮官も「ミスのないように、シーズンに向けての準備をしないといけないなと思っている。ミスすると大変なことになっちゃうから」と口元を引き締めた。
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