鳥取県が開発した米の新品種「星空舞(ほしぞらまい)」の関西地区での初PRが22日、JR大阪駅の商業施設ルクア大阪で始まった。同県やJA関係者らが、地下2階のキッチン&マーケットで試食宣伝販売会を展開。透き通った粒のきれいさから、「星のように輝くお米」をイメージして名付けられた期待の品種で、買い物客らはつやのある美しい炊き上がりと食味を堪能した。
会場では、新たに作成した1キロ入り袋のパッケージを150袋用意。「星空舞」を炊き上げて買い物客に試食してもらった。
しっかりした粒の食感と甘みが特長で、JA全農とっとり米穀課の小山友寛さんは「京阪神を中心に販売を進めていきたい。来年以降、期待の大きい新品種です」とアピール。
県外での販売は今回が初めてで、県食のみやこ推進課の塗師木太一課長は「“星取県”から生まれたおいしい米。ブランド米として広めていきたい」と話した。同所での販売は28日まで行う。
オリジナル品種の「星空舞」は、同県農業試験場が約20年かけて開発。昨年10月に品種登録を申請している。ササニシキにコシヒカリの子孫に当たる「ゆめそらら」を交配しており、いもち病抵抗性と高温に強い特性がある。コシヒカリより丈が短く倒伏しにくく生産しやすい。
収穫期がコシヒカリと「きぬむすめ」の中間で、生産農家にとっては労力分散につながる。県内での栽培面積はまだ約5ヘクタール(約20トン)と少ないが、おおむね5年後には3千ヘクタールに拡大させたいとしている。
大阪都構想の制度案(協定書)を作る法定協議会が22日、大阪市役所で開かれ、維新が求めていた委員間協議に入った。維新は公明に対し、住民投票の実施時期の確約も要求しているが公明は応じておらず、大阪府知事、大阪市長のダブル選前倒しを見据えた両会派のせめぎ合いが続く。
法定協では、これまでの事務局素案に対する質疑に加え、協定書のとりまとめに向けた委員間協議も実施。維新と公明の間で特別区の区割り案や名称についての議論があった。
一方で、維新が公明に求めている住民投票実施時期の確約については、公明の拒否する姿勢は変わっていない。確約が得られない場合、松井一郎知事と吉村洋文市長が4月の統一地方選に合わせてダブル選を行う構えも続いている。
法定協終了後、松井知事は「(委員間協議が始まったことは)壁を一つ開けた」とする一方で「物理的には今の議員の任期中にまとめるのは厳しい。ありとあらゆる手段を使いながらやっていく」と知事、市長の任期中の住民投票実施の確約を引き続き求めていく考えを示した。
公明府議団の八重樫善幸幹事長は「スケジュール優先で物事を決めるとは考えていない」とあらためて拒否する姿勢を明確化。ダブル選が前倒しで実施された場合、公明府本部代表の佐藤茂樹衆院議員が「合意は生きている」としていた知事、市長の任期中の住民投票への協力についても「(合意は)もうないと判断できる」と話した。
次回の法定協は3月7日に開かれる。
外務省が途上国を対象に繰り広げている「特定案件型草の根無償支援」をPRするため、「草の根大使」を委嘱されているお笑いコンビ「ペナルティ」のワッキーさん(46)とヒデさん(47)が、北区民センターなどで行われた「第26回ワン・ワールド・フェスティバル」にゲストとして参加し、来場者に支援の輪の広がりを訴えた。
「草の根支援」は、学校運営や水資源開発、機材リサイクルなど1千万円以下の小規模プロジェクト。政府開発援助(ODA)の一環として、開始から今年で30年目となり約3万件の実績を積んでいる。
2人はタイの奥地で日本からの寄付で整備が進んだ小学校を訪問。ワッキーさんはタイ語が堪能なことから、2人で子どもたちと一緒に給食を食べたり、持ち込んで寄贈したボールを使ってサッカーに興じたりして親睦を深めた。
同国外務省も表敬訪問し、同国への移民労働者の師弟が通う小学校などの現状を聞き取り、障害者支援で日本企業が造った製パン工場を見学したりした。
ヒデさんは「タイは東南アジアでは比較的豊かな国と言われますが、地方に行くとまだまだ足りない物は多い。現地で声を聞いて大変勉強になりました」と感想。2人はフェスティバルの参加した市民に「一緒に行動して、小さなことから協力していきましょう」と呼び掛けた。
紫外線が強くなってくる時季を前に、ナリス化粧品(大阪市福島区)は、日焼け止め製品のブランド「ソリスト」を立ち上げ、21日から2製品を発売した。紫外線対策の成分が肌の表面でとどまる独自の処方を導入。効果の持続性と、使用感の向上につながる「伸びの良さ」を両立させた。
同社の研究では、従来の日焼け止めは、時間の経過とともに成分が肌に浸透して効果が低下していると分析。そこで日焼け止め剤が肌の上でとどまり、効果が持続するように製品を開発した。
日焼け止めをめぐる同社のアンケートでは、年中使っている人が28・9%に及び、製品選びで最も重視されたのは「使用感」。伸びの良さが使用感を左右する中、塗りやすく伸びやすい質感で、快適性も実現したという。
アウトドアやレジャー用の「ソリスト アクティブプレイ ミルクUV」(80グラム、1944円)と、街歩きといった日常使い用の「ソリスト エアリープロテクション ミルクUV」(180グラム、1944円)を用意した。
営業戦略室の中島咲子さんは「日焼けは、肌に染みができるといった美容面の悩みだけでなく、皮膚がんや体の疲れの原因にもなる。年齢や性別にかかわらず、夏を快適に過ごすために使ってもらえれば」と呼び掛けている。
ベルギーで王室御用達の称号を授与された老舗チョコレートブランド「マダム ドリュック」の日本1号店が、京都市東山区にオープンした。“小さな宝石たち”と評価の高い本場のチョコレートが並び、京都・祇園の新しい観光スポットとして注目を集めている。
同ブランドは、創業者マリー・ドリュックが自作のチョコレートを広めようと1919年に創設。本国ベルギーでは「マリー」の名称で展開し、現在、王室御用達の称号を持つ8ブランドの中で最も古く、1942年に授与された。
店舗は築120年の京町屋をリノベーション。和の伝統と洋の雰囲気を融合させた。チョコレートはすべてベルギーから空輸し、「最高品質の原料を使用し、ものづくりの全工程にまでこだわった最高級のチョコレート」を用意した。
種類は、創業当時から作られている「1919」やビター好きにお勧めの「Lady1」など豊富。創業者によるバラの花をデザインしたカラフルなボックス入り商品は2千円(4個入り)から販売している。
オープンに合わせて来日したマリーCEOのオリビエ・ボルガホフさんは「美しく歴史のある京都の町は、マリーのブランドイメージと重なる」と説明。同ブランドにほれ込む岡本和子店長は「口の中に入れば必ず分かる。質の高いチョコレートをぜひ知っていただきたい」とアピールした。
午前10時~午後8時。不定休。
日本舞踊家の藤間遊子さんが代表を務めるNPO「平成上方文化を創(つく)る会」の公演「大坂の怪物達(たち)」が24日、中央区の大丸心斎橋劇場(大丸心斎橋店北館14階)で開かれる。午後2時開演(開場は30分前)。入場料3千円(要予約)。
大阪府後援。第1部は歌や舞踊を盛り込み平成の時代を振り返る構成。第2部では大阪城天守閣の北川央館長の講演に続き、藤間さんのほか、笠原章さん、前田寛子さん、桂三象さん、秦爽さんが出演。「大坂城」を舞台に怪物たちが繰り広げる舞踊劇を披露する。
問い合わせは電話090(1226)4454、上方文化を創る会事務所。
大阪市は21日、住宅火災による死亡事故対策を強化するため、大阪ガスと連携協定を結ぶと発表した。火災による死亡事故の99%を住宅火災が占める点に着目。全国一斉に始まる「春の火災予防運動」(3月1〜7日)を前に28日に締結し、スタッフが家庭訪問する際に火災警報器の設置や保守を呼び掛けるほか、共同で予防広報を展開する。
市によると、昨年市内で発生した火災は741件。建物火災のうち、住宅火災は約7割の382件で、そのうち死者の約7割が逃げ遅れによる。
また、総務省消防庁の調査によると、住宅用火災警報器を設置することで、死者が4割減、焼損床面積と被害額は半減するという。
市の条例では、寝室や台所、階段に警報器の設置を義務付けている。設置率は9割に達しているものの、取り付けから10年たつと、電池切れや電子部品の不具合により、作動しないこともあるという。
定例会見で吉村洋文市長は「警報器の重要性を、広く知ってもらいたい」と述べた。
大阪府教育委員会は21日、中学校や高校の部活動の方針を示した。運動部の在り方についてはすでに提示しているが文化部も加え、同様の内容にした。原則週2日以上の休養日を設け、一日の活動時間は長くとも平日2時間程度、休日は中学で3時間程度、高校で4時間程度にするよう求めた。
府教委は、スポーツ庁が策定したガイドラインを受け、昨年9月に運動部の方針を提示。その後、文化庁が文化部のガイドラインをまとめたため、文化部も合わせた部活動の方針として作成した。
過度な活動は生徒への負担が大きく、教員にとっては長時間勤務の要因の一つになっている点を踏まえた。
高校については、週末の休養日が試合や発表で取れなかった場合でも、すでに運用している週1日以上の「ノークラブデー」を含め、年間で104日以上設定するよう言及。週末の休養日は、原則月2日以上にするように示した。
府立学校では2019年4月から運用を開始。運用後は、各校がそれぞれ活動方針を策定し、公表する。
適正に実施されているかは、部顧問が毎月活動実績を報告するのに合わせ、校長がチェックするのを基本に、府教委も実態把握に努める。
市町村教委や私立学校は、府教委の方針を参考に各方針を策定し、それぞれのタイミングでスタートさせる。
リハビリおよびヘルスケア事業を展開するワイズ(東京都、早見泰弘会長)は21日、パーソナルリハビリ施設「Y'sヘルスケアラボ 脳梗塞リハビリセンター大阪」を、大阪市北区のリーガロイヤルホテル内に開設した。脳卒中の後遺症改善などに向け、個々のニーズに専門家がマンツーマンで応えていく。
医療、介護制度の適用範囲内で受けられるリハビリが限られる現状を踏まえ、ワイズはそれ以上のリハビリを必要とする人を対象に事業展開。個々の状況やニーズに応じてサポートしようと、2014年から関東地区を中心にリハビリセンターに取り組んでいる。
大阪は13施設目となり、関西初進出としてホテル内に開設した。
施術は鍼灸(しんきゅう)、リハビリ、トレーニングの三本柱で、独自の評価方法を基に個々にプログラムを作成。仮想現実(VR)を活用した最先端のリハビリ機器などもそろえる。基本メニューは、60日間全16回(1回2時間)で29万7千円。
理学療法士などの資格を有する郷胡佑輔施設長は「困っている人たちが、少しでも今までの生活を取り戻せるよう一緒に頑張っていきたい」と話した。
完全予約制で、体験(5400円)もある。問い合わせはフリーダイヤル(0120)251108。
大阪市港区の複合商業施設・大阪ベイタワーに26日、関西最大規模の温泉型テーマパーク「空庭温泉(そらにわおんせん)OSAKA BAY TOWER」がグランドオープンする。同所で21日、報道機関向けの内覧会があり、天然温泉や岩盤浴、レストランなどを備え、安土桃山時代をコンセプトにした施設がお披露目された。
国内外から注目が集まる「大阪ベイエリア」は、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)や海遊館が立地し、2025年には大阪・関西万博が開催される。同エリアへの中継、休息機能の拡充につなげようとオープンする。
延べ床面積は1万6500平方メートル。地下千メートルから湧き出す弱アルカリ性の天然温泉は、源泉かけ流しの露天風呂、屋上日本庭園を見下ろす庭見風呂、家族やカップル用の貸し切り風呂などで楽しめる。
コンセプトの安土桃山時代は、豊臣秀吉が大坂城を拠点に天下を統一し、独自の文化が花開いた頃。飲食や物販エリアはその時代の日本の町と、和モダンが組み合わさった演出になっている。
空庭温泉の企画や管理する、大阪ベイタワー合同会社の荒井岳惣年寄は「日本の良さ、大阪の良さが凝縮された空間。国内外の人に日本の思いを感じ取ってもらえたら」と話した。