2025年入試?から始まる新課程入試で、文系からベクトルが消えるらしい。ベクトル嫌いには嬉しい限りかもしれないが、ベクトルの知識がないと、ただでさえ厄介な図形と方程式が更に厄介になる。結構ベクトルの知識で解ける問題あるし。また図形と計量でもベクトルの知識が役立つ問題があるため図形と計量でも不便になる。
また、ベクトルがなくなると、空間図形のレベルが劇的に上がる。ベクトルに絡んだ空間図形はまだ計算処理で何とかなる問題が多いが、数Aや中学範囲にあるような幾何チックな空間図形は凶悪なことこの上ない。文系の数学嫌い・図形嫌いが更に増えそうだ。
ではベクトルはどこへ行くのか?それは復活する数Cに移行する。数Cは複素数平面・ベクトル・二次曲線になるらしい。数Cは復活するのに、コンピュータとの絡みが強い行列は相変わらず復活せず。
これにより1997年〜2005年の教育課程で数Bとして堂々とセンター試験に出題されていた複素数平面・ベクトルは共に理系範囲に。センター試験の数Ⅲ・C化が更に進行するわけだ。
20年後には、センター試験の問題は理系専門になるのでは?2040年の講師は「20年前はね、センター試験は文系も理系もこの問題を解いていたんだよ」なんて口にするかも。
時代だな〜。
あと数Aから整数が消えるらしい。やはり普通の受験生に整数は荷が重かったのか。新課程からは整数は東大・国公立大医学部など難関大のみの専売特許になりそう。
数学の改訂には毎回驚かされる。でも一番変わったのは1996年→1997年でしょう。この代から数A、数B、数Cが誕生したからな。