今回は、アイラモルトの一つ、カリラからの限定ボトル、モッホを飲んでみます。

夜明けを冠する限定ボトル

moch__01ゲール語で「夜明け」を意味するこのボトルは、フレンズ・オブ・クラシック・モルト というところが企画した限定のボトルになります。

年数表記はなく、レギュラーの12年ものよりはライトなボディにしていると言うことです。

アイラモルトらしさの中に爽やかさを感じられる

情報は少ないですが、とにかく飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りはアイラモルトならではの正露丸のようなピートと、バニラクリームのようなものが混然としています。

ストレートで飲んでみると、やはり正露丸のようなピートの後に、レモン、シナモンが続きます。
味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、軽い酸味と甘さが口に広がります。

ロックでは、レモンが揮発するように鼻を刺激し、あとからピート、シナモン、バニラへと続きます。

味わいは多少のビターを帯びてきます。酸味は抑えられ、甘さが後を引く印象です。

ハイボールにすると、レモンの香りは抑え気味になり、正露丸のようなピートが全体を支配するようになります。一方でシナモンの香りはなりを潜めます。
味わいは、程よく酸味が感じられ、レモンを加えずともさっぱりと飲める印象です。

12年ものがフローラルな香りと黒こしょうのようなスパイシーな印象が強いのに対して、モッホは穏やかになり、スモーキーさを持ちつつもスムーズに飲める印象です。

特にハイボールにすると、そのまま炭酸水を加えるだけで十分楽しめるものになります。

700mL、アルコール度数43度、価格は5000円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: 正露丸のスモーキーさが主体だが、あとからレモンの爽やかな香りが追いかける。
  • 味わい C: 酸味が比較的前に出る。後味に甘さが残る。加水でビターも。
  • 総評 B: ハイボールがとても爽やかで旨い。