巨人が28日、沖縄・那覇での2次キャンプを打ち上げて帰京した。広島からFA移籍した丸佳浩外野手(29)が「比較的早い段階でなじめたと自分では思っている」と振り返ったように、宮崎から始まった1カ月間で新戦力も順調に順応。原辰徳監督(60)は「現段階では90点」とチームづくりに自信をにじませた。
新しく生まれ変わったチームを象徴したのはキャンプMVPだ。原監督が選んだのは何と新任の元木内野守備兼打撃コーチ。本人は「声だけじゃないですか」と照れ笑いしたが、大声で練習を盛り上げて明るい雰囲気をつくり上げた。
主将の坂本勇は「新しいコーチの方もだけど、野手では中島さん、(炭谷)銀仁朗さん、丸がすごく明るくやってくれた。率先して声を出す若い選手が増えた」と新戦力の波及効果を証言。選手会長の菅野も「みんな溶け込んでいると思うし、自分たちも刺激を受けている」と同調した。
実力者の加入に刺激を受け、野手では北村や石川、投手では大江や坂本工らが台頭。原監督も「チームそのものは若返ると思いますよ」と変革への手応えを語った。オープン戦が本格化する3月で「チームをまた少しずつ構築して、いざ出陣というペナントレースにしていきたい」と総仕上げに入る。 (小林孝一郎)