検証と見解/官邸の本紙記者質問制限
官房長官会見での本紙記者の質問を巡る官邸側の「事実誤認」指摘への本紙見解
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【社会】スクールロイヤー派遣へ 野田女児死亡 市が31小中対象に千葉県野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件を受け、市は二十八日、事件の検証や再発防止のため第三者を交えた市の合同委員会(委員長・今村繁副市長)の初会合を市庁舎で開いた。再発防止策として市は、学校でのトラブルについて弁護士が相談に乗る「スクールロイヤー」制度を導入し、二〇一九年度に市内の三十一カ所の小中学校に派遣する方針を決めた。 スクールロイヤーは、いじめや保護者とのトラブルなどで弁護士が定期的に学校を訪れ、法的相談に乗る制度。市は、防犯推進員の警察OBを家庭訪問に同行させることも決め、虐待の早期発見に向けた「虐待防止条例」制定を検討する。 委員でフリージャーナリストの江川紹子さんは会議後に記者会見し、スクールロイヤーの導入について「教育現場が分かり、学校に問題があればちゃんと言える弁護士は限られる。知り合いがいるので橋渡しができれば」と述べた。 合同委メンバーは市幹部五人と江川さんや弁護士ら外部の五人の計十人。オブザーバーとして県柏児童相談所や県警、厚生労働省、文部科学省も参加。柏児相には委員に加わるよう求めたが断られたという。 合同委は月一回程度会議を開き、心愛さんが死亡するまでの市や柏児相などの対応を検証し、再発防止策をまとめる。 (林容史)
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