女性は特に注意…演歌歌手・神野美伽さんが患った「リスフラン関節」の激痛の原因
- 骨に穴が…!突然、神野さんを襲った左足の甲の激痛
- リスフラン関節に負担をかける原因は外反母趾
- 神野さんの歌い方は知らない間に負担をかけていた…
あなたをいつ襲うかわからない病。その前兆を見逃さず早期発見が重要だ。
足の甲の謎の激痛…
原因は、リスフランという「足の甲の中央」にある関節だった。
そして、このリスフラン関節のけがは、特に女性は注意したいけがだという。
2月28日放送の「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ系)では、今まさに、このけがと戦う演歌界で屈指の歌唱力を持つ歌手・神野美伽さんに密着した。
「素人が見てもわかるくらい」の穴が!
2018年1月、大阪の新歌舞伎座で1か月公演をしていた神野さんの左足の甲に、突然激痛が襲った。
これまで膝関節などの痛みはあったものの、足の甲の痛みは全く経験がなかったため、原因が思い浮かばず、病院で診察を受けることに。
「すぐにMRIを撮ってくださって、先生がそれを見て『これはまいったな、骨に穴が開いてますわ』と。素人の私が見てもわかるくらい」と神野さんは診察を受けた当時を振り返った。
実際に撮影された神野さんの足のCT画像を見ると、正常な足と比べると、リスフラン部分の骨は穴だらけだった。
原因は女性に多く見られる外反母趾
神野さんの手術を実際に行った、奈良県立医科大学附属病院・田中康仁医師にその原因を聞くと「リスフラン関節は本来、ほとんど動かない関節なんです。グラグラしない限り、症状が出ることはないんです。ですが、長年、外反母趾でリスフラン関節にストレスがかかっていると、グラグラしだして、そうなると痛くなる」という。
リスフラン関節に負担をかける原因は、女性に多く見られる外反母趾。通常、人は歩くときに足の親指に力を入れて地面を蹴っているが、外反母趾のため親指で蹴りだすことができないとリスフラン関節などに過剰な力が入ってしまうという。
さらに、もう一つの原因として田中医師は「靴です。若い時にハイヒールをよく履いていたり、そういう靴によって圧迫されることでなりやすい」と明かした。
ハイヒールなどのキツい靴で足の指が靴の先で詰まり、前のめりになる姿勢が外反母趾を加速させるという。
演歌歌手の神野さんの場合、コンサートの際に着物を着用し、着物がキレイに見えるようにキツい足袋とキツい草履を使用していた。
デビューから35年間、地面を蹴るような神野さんの歌い方は、知らず知らずのうちに足の甲のリスフラン関節に負担を掛けていた。
骨に穴が開き、歩くのもままならない状態だった神野さんは、田中医師による手術を決意。
穴だらけだったリスフラン関節にプレートを埋め込んで固定し、さらに骨髄液を注入して骨を再生。外反母趾もボルトを埋め込み、正常な足の形に手術で戻した。
昨年末に行った4時間に及ぶ手術は無事に成功し、退院後は復帰へ向けリハビリをしているという。
また、体幹を鍛えることにより筋力を付け、足への負担を減らすため、体幹を鍛えるトレーニングなどを行い、2月14日にはついに舞台のリハーサルに参加。
松葉杖なしで歌えるまでに回復した。
神野さんは「やっと感覚が戻ってきました。大丈夫だと思っています」と笑顔を見せた。
そして、スタジオでは、2014年に当時50歳で脳梗塞で救急搬送された磯野貴理子さんが「夫と話していたら、『ろれつが回っていないよ』と夫が気づいて。私は普通にしゃべっているつもりだったので、わからなくて。でも、なんかおかしいと異変に気付いて、すぐに救急車を呼びました」と話した。
その後、生活を改善したといい、磯野さんは「お酒は止めました。あれから一滴も飲んでないです!お医者さんもお酒は飲んでいいと言うんですけど、怖いから…」と告白した。
「直撃!シンソウ坂上」毎週木曜 夜9:00~9:54