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記者コラム 窓

撮影マナー

 「潔い」「こういう記事は珍しい」-。取材先や会員制交流サイト(SNS)上で、多くの反響をいただいた。

 加賀市の柴山潟干拓地に飛来したコハクチョウを季節ものとして掲載すると、地元の読者から指摘があった。取材すると、私の撮影はコハクチョウに近づきすぎだった。自戒と啓発を込め記事にした。

 見張り役以外に何羽ものコハクチョウが首を伸ばすと、警戒のサインだったのだ。首がすっと伸びた姿こそが、写真映えすると思っていた。大きな勘違いだった。

 注意喚起の看板は存在感がない。周辺住民は「マナーを守るよう呼び掛けてもきりがなく、効果がない」と嘆く。

 間もなくコハクチョウは北に帰る。秋になったら柴山潟に戻ってきてくれるかは、私たち側の問題に他ならない。 (長屋文太)

 

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