任期満了に伴い4月の統一地方選後半で行われる松川町長選で、元町議で新人の加賀田亮氏(48)=無所属、元大島=が2月28日、南信州新聞社の取材に「人を育て、将来につなげるまちづくりを進める」などと語り、立候補する意向を明らかにした。町長選を巡っては既に現職と新人の2氏が立候補を表明しており、三つどもえの激戦になる見通し。
加賀田氏は「地方自治体の財産は人材」といい、課題解決や発展を担う人材を育成し、地方の持続と継承の基盤にしたい考え。若い人が萎縮しがちな現状を指摘し「若い人がチャレンジでき、経験のある高齢者がサポートするようなまちづくり」を描く。
住民福祉の増進や社会資本の維持、庁内改革にも力を注ぎたい意向。現町政について言及すると「理念の希薄さや場当たり的な対応が招いた混乱を収束させ、正常化を図る」とした。
加賀田氏は元行員で、28歳の時に東京都からIターンした。2012(平成24)年の町議選で初当選し、町議を1期務めた。IT系のNPO法人代表理事。国際基督教大卒。
町長選では、現職で2期目の深津徹氏(70)=無所属、元大島=と、新人で元町教育委員の宮下智博氏(39)=無所属、大島=が立候補を表明している。
同町長選は3回連続で無投票当選となっており、16年ぶりの選挙戦になる。4月16日告示、21日投開票の日程。
◎写真説明:松川町長選に立候補の意向を表明した加賀田氏