2010-03-27
メジャーと家具と人体寸法




春になり、新たにひとり暮らしをされる方もいらっしゃると思います。
家具を置いてみてこんなはずじゃなかった、という事にならないよう、新たな部屋のために前もって家具配置を計画することをおすすめします。
縮尺の確かな間取り図(平面図)とメジャー(巻尺)があると細かく計画できます。
縮尺の確かな間取り図がなければ、部屋の縦と横をメジャーをあててはかり、図面上の寸法と比べ、コンビニなどのコピー機で縮小拡大します。1/50だと現実の1mが図上の2cm(1000/50)、1/100だと現実の1mが図上の1cm(1000/100)です。
部屋の間取りでは、電気のコンセント口、アンテナ、電話線の取り出し位置も確認しときましょう。
さらに部屋に置きたいもののリストも書き出してみましょう。
リストには、幅、奥行き、高さもかいておきましょう。
次に、メジャーを準備できたらまずは自分の人体寸法を測って見ましょう。
人体寸法はいくつも計る箇所がありますが、肩幅、身長、眼高、肩峰高と座位での眼高、肩(の高さ)、座位下肢長を計ってみましょう。
(参考)私のおおよその人体寸法
- 肩幅40cm
- 身長175cm
- 眼高(目の高さ)160cm
- 肩峰高(肩の高さ)145cm
座位(床にお尻をつけて座った状態)
- 眼高(目の高さ)80cm
- 肩(の高さ)65cm
- 座位下肢長100cm
家具配置の留意点
- 眼高は一番みやすい高さです。例えばTVを配置するときはテレビ画面の中心が座位の眼高(椅子座の場合は椅子の座面の高さも足す)以下であればみやすいとされています。絵画を壁に飾る場合も同様です(立位か座位かは異なるけれど)。
- 作業し易い椅子の座面は成人の場合、35~45cm程度です。机の高さは座面に30cm前後を加えた高さが作業し易いとされ、68~74cmのものが多いようです。座卓、コタツだと高さ40cm前後でしょうか。
- 肩峰高は収納し易い範囲のほぼ上限です。
- 通路も肩幅から考えて60cm程度。車椅子の場合は車椅子の幅に手で車輪を動かす幅を両側に加えて85cm~90cmは欲しい所。
- 食卓のひとりのスペースは最低、幅55~60cm×奥行き35~40cmくらい。床座であぐらをかくとさらに必要な幅は大きくなります。
- テーブル(や机)と壁面の間は、通路をとらないのであれば80cm、通路をとるのであれば120cmが最低必要だと思った方が良いでしょう。ひとり暮らしであれば通路がなくてすむケースが多いかもしれません。
ひとり暮らしでの机について
一般の机は奥行き60cmのものが多いですが、意外と場所をとります。
A4(長手方向が約30cm)のノートに書き込むには奥行き45cmあれば充分です。パソコンも液晶ディスプレイになってあまり奥行きを取らなくなりましたし、45cm前後の奥行きの浅い机も検討の余地ありではないでしょうか。15cmの差ですが結構きいてきます。
参考
人体寸法は建築だけでなく人に関わる分野の基本資料ですから色々と計測データがあります。
- 「人体寸法平均(手長さ・手首囲・足長さ・足幅など) : 統 計 - Paroday」
- 「size-JPN 2004-2006 調査結果について(METI/経済産業省)」の特に「【別紙】57項目平均値データ(PDF形式:210KB)」
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