タイ経済
タイの経済は外資の投資が入ってからの数十年、1997年のアジア通貨危機によりほんの一瞬陰りが見えた以外は常に成長しています。
タイの経済成長は日本、韓国、台湾、および欧米諸国の進出により支えられています。タイ国内で振り返れば、政情も常に安定した国ではありませんし、2011年は洪水のような大きな災害もありました。
それでも脱中国の動き、そして2015年のアセアン統合により、タイへの進出はとどまるところを知りません。
地理的にもアセアンの中心であるタイはこれからも、長年の外資受け入れの経験を持って、周辺国をリードしていくことでしょう。
タイの経済成長は以下のGDPの変化からもお分かりいただけると思います。
順位 | 国名 | 単位:USドル |
---|---|---|
1位 | シンガポール | 52,960.56 |
2位 | ブルネイ | 26,935.12 |
3位 | マレーシア | 9,374.10 |
4位 | タイ | 5,901,75 |
5位 | インドネシア | 3,604.29 |
6位 | フィリピン | 2,926.60 |
7位 | ラオス | 2,394.42 |
8位 | ベトナム | 2,171.83 |
9位 | カンボジア | 1,277.70 |
10位 | ミャンマー | 1,231.80 |
(出所IMF – World Economic Outlook Databases)
アセアンの統合においてメコン経済圏ではヒト・モノ・サービスの自由化が進められています。インフラ整備の目玉であるホーチミン・プノンペン・バンコク・ダウェー(ミャンマー)を結ぶ南部(東西)経済回廊、ダナン・タイ・モーラミャイン(ミャンマー)を結ぶ北部(東西)経済回廊、中国からラオス・バンコクを結ぶ南北経済回廊が建設中です。メコン経済地域の中心にあるタイは、地理的にも重要な位置を占めているといえます。
タイの失業率
つまりはほぼ完全雇用状態といえ、タイの好景気振りを示す一つの指標とも言えるでしょう。
タイの財政状態はアジア通貨危機の経験より学び、それ以降は大変健全な状態となっています。公的債務残高も他の進行経済国と比較すると少ない状態です。
また金融関連も健全、過剰な対外借り入れも見受けられません。
こうしたタイの財政・金融面の健全性は、衰える勢いのない外資企業に対する吸引力と共に、タイ経済の大きな強みと言えるでしょう。
過去10年のタイ失業率 | |
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2007年 | 1.38% |
2008年 | 1.39% |
2009年 | 1.50% |
2010年 | 1.04% |
2011年 | 0.66% |
2012年 | 0.68% |
2013年 | 0.74% |
2014年 | 0.84% |
2015年 | 0.89% |
2016年 | 0.75% |
2017年 | 0.70% |
タイの地価
タイの経済成長に伴い、地価もめまぐるしく上昇しています。
バンコクおよび周辺地域の2009年~2012年の地価上昇率 (3年間での上昇率) | |
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地域(県名) | 上昇率 % |
シーロム(バンコク) | 47.0 |
チットロム(バンコク) | 445.0 |
トンブリ(バンコク) | 25.3 |
ンガンムンワン(ノンタブリ) | 87.5 |
クルンテープ・ノン(ノンタブリ) | 150.0 |
ティワノン(ノンタブリ) | 105.0 |
サーマキー(ノンタブリ) | 140.0 |
(バンコク、ノンタブリ土地局公表より)
バンコク全土の伸び率 | |
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地域 | 上昇率% |
バンコク市内 | 15.78 |
バンコク郊外 | 18.97 |
タイ中部 | 22.79 |
タイ北部 | 37.31 |
タイ東部 | 22.98 |
タイ東北部 | 33.50 |
タイ南部 | 21.04 |
タイ西部 | 39.59 |
バンコク中心部だけでなく、バンコク郊外の新しく電車の通る周辺地区、および地方都市の地価上昇率も目立ちます。
タイの成長に伴い、今後もさらに地価は上昇していくものと考えられます。
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