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佐世保市で高校一年生の女子が同級生を殺害した事件が毎日のように報じられています。「人を殺してみたい」と女の子が言っていたそうですが、似たような犯罪はこれまで何度も起きています。マスコミは女の子の家庭環境が事件の背景にあるといわんばかりの報道をしていますが、決して家庭環境だけが原因ではないと思います。テレビやテレビゲーム、ビデオ、スマホなどの電子機器に囲まれて、一日何時間もどっぷり浸かって過ごしていることが要因であることは間違いないでしょう。
花時計では今年の春、オペラ歌手の森敬恵さんのコンサートを開きました。「親子で日本の歌を歌おう」というコンサートです。森敬恵さんが本業のオペラではなく、日本に伝わる昔からの童謡や唱歌を歌うコンサートを全国でやろうと決意なさったのは子供たちの脳がおかしくなっていることに深刻な危機感を抱いたからだそうです。森さんはコンサートの中でいつも「脳の話」をなさいます。人間の身体の中でもっとも血流が必要な場所は脳だそうです。森アキオ氏という脳科学者がいて、ゲームに夢中になっている子供の頭に280もの電極をつけて、脳の血流を調べたそうです。するとなんと! ほとんど赤い部分がなかったそうです! 15分間、ゲームをやっただけで真っ白な、人間の脳としては異常な状態になってしまったそうです。それを普通の状態に戻すためには45分間、声を出して本を読ませなければならなかったそうです。
わが国には数々の童謡や唱歌の名曲、子守歌などがあります。なぜそれらの歌が伝わっているか、といえば人間の肉声には興奮した脳を鎮める抑制作用があるからだそうです。母親がゆっくりと、子供に子守歌を歌ってきかせてあげるだけで子供の脳には良い波動が送られ、意味は分からなくても幸せな満足感を得られるそうです。自分の誕生を母親は歓迎してくれているんだ、自分は愛されているんだという満足感は意識の中に刻み込まれて、一生その子を守るそうです。しかし、今は母親自身が子守歌を知らない世代になってしまいました。
夏休みに入って電車の中で親子連れを見かけることが多くなりました。私が子供の頃にはまったくなかった電子機器が巷に氾濫しているのを見ると、つくづく今の子育ては大変だなあ、と思います。ゲームに夢中になっていれば子供は騒がないので、ついつい買い与えてしまうのは仕方がないのかも知れません。しかし、子供は母親の手でぎゅっと抱きしめられたり、語りかけられたり、頬ずりされたり、微笑みかけられたりしないと人間としての暖かい感情が育たず、衝動的で攻撃的になってしまうのです。子育ては手間暇がかかるもので、効率性や合理性とは対極にあるものです。
去年8月に厚生労働省の研究班が実施した実態調査によると、「ネット依存」が疑われる中高生はなんと! 51万8千人にも及ぶそうです。これは日本の中高生全体の8.1%に当たります。恐ろしい数字です。スマホは携帯電話の延長上にある、と考える親が多いようですが多機能で無料のアプリがたくさん用意されているスマホは携帯とは似て非なるものです。
生まれてから5歳ぐらいまでが脳の一番の発達期です。5歳までとはいわないまでもせめて3歳ぐらいまでは、母親が手塩にかけて育てるべきではないでしょうか? 愛くるしい赤ちゃんを自分の手元で育てられる時間はそう長くはないのですから。
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