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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]チューリップ賞 ダノンファンタジー、栗東CWでラスト1F11秒8

2019年2月28日 紙面から

 栗東、美浦トレセンで今週の重賞出走馬が追い切られた。桜花賞TRの「第26回チューリップ賞」(GII・3月2日・阪神・芝1600メートル)に向かう3歳牝馬では、昨年度の2歳女王ダノンファンタジーが栗東CWで11秒8のフィニッシュを決めた。皐月賞TRの「第56回弥生賞」(GII・3月3日・中山・芝2000メートル)に挑む3歳牡馬では、新馬戦-京成杯と連勝中のラストドラフトが、美浦Pの併せ馬で抜群の動きを披露。底知れない潜在能力を秘める素質馬が、重賞V2を決めて本番へ弾みをつける。

 過度に負荷をかけて必要以上にテンションを上げたくない。そんな微妙なさじ加減での栗東CW4F追い。川田を背にした昨年度の2歳女王ダノンファンタジーは活気十分の手応えで直線に向くと、グイグイと末脚を伸ばして4F48秒0-35秒6-11秒8と迫力たっぷりに動いた。

 「時計よりも馬の気持ちを優先して追いました。休み明けということもあり、力むところはありますが、先週よりはましでしたよ」。川田はケイコでつかんだ好感触をそう伝えた。2歳女王に輝いたとはいえ、まだ幼い。道中は行きたがったが、しまいまでしっかりと脚を伸ばせた。心肺機能が高い証拠だ。

 3連勝で阪神JFを制してから3カ月。いったん、気持ちをリフレッシュし、今季初戦に備えてきた。帰厩後も順調に乗り込まれての登場。舞台はGIを勝った仁川のマイル戦とあって、始動戦に死角らしい死角は見当たらない。

 「本番(桜花賞)を見据えての調整ですからびっしりと仕上げた、というわけではないですが、帰厩後はテンションをうまくコントロールしながらのケイコができています」と猿橋助手は言う。

 あくまでも狙いは先にある。そこへ向けてのステップだ。「まだシルエット的には成長の余地を残していますからね」と同助手。それでも「スピードがあり、走破時計も抜群。力があるのは分かっていますからね」と自信は揺るがない。まずは前哨戦。きっちりとVを収めて桜花賞へと駒を進める。 (大野英樹)

 

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