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上野動物園の中の人が『けものフレンズ2』に触れたところアンチからコメント集中 生物多様性の大切さを訴えただけなのに……

ジャパリパークではいろんなフレンズが共存しているのに、どうしてついったーちほーのヒトは争ってばかりなの? ふしぎー!

都立動物園の『Twitter』公式アカウント・東京ズーネット(@TokyoZooNet_PR)がテレビアニメ『けものフレンズ2』(テレビ東京系/月曜深夜放送)に言及したところ、リプ欄に大量の“アンチ”が召喚され、地獄のありさまになってしまった。

発端は、東京ズーネット(中の人は上野動物園の職員らしい)が『けもフレ2』に絡めて生物多様性の保全を訴えた以下の一連のツイート。


https://twitter.com/TokyoZooNet_PR/status/1099236836558364674

けものフレンズ2を巡って数々の「喪失感」が表明され、多くはネガティブに語られているようなのですが、第1作について監督が既にこう語っています。「『アプリが終わるよ』と聞いたときに感じた『喪失感』みたいなものはアニメの中に入れ込みたいと思っていました」(コンプティーク2017年5月号)

「喪失感」の意味に違いはあれ、前作との継続と断絶から生じる喪失感が世界観のベースにあるとすれば、その事自体がメタな形でアプリ時代から作品を貫いているように思うし、動物園アカウントとしてはそこに「絶滅と保全」「喪失と希望」を重ねてしまうのですがそれはミライへの関わり方でもあります。

ただ物語は物語でしかないのかもしれませんからそこからは離れ、生物種の絶滅と保全という問題については、先ほどのナショナルジオグラフィックの記事もそうですし、東京ズーネットサイトの「希少動物の飼育と保全」のページもぜひご覧ください

これといって『けもフレ2』の良し悪しを語るでもなく、ただ世界観のテーマになっていそうな「喪失感」に絡めて生物多様性の保護に対する取り組みを紹介したものだが、これに大量の前作の信者にして今作の“アンチ”が噛みついた。


https://twitter.com/pheasant_MT/status/1099241655427710976

その分析は後付けのこじつけに近いと思われます。
本件の監督降板騒動は、委員会自身すら公式見解として不本意とする形であり、もしも騒動で傷ついた関係者やファンの心情をコンテンツの中身にメタ的に落とし込んだとするなら、社会風刺でなければ冒涜に他なりません。


https://twitter.com/kumanekodon/status/1099337472545251328

けも2の与えてるのは喪失感じゃなくて、大事な思い出を踏みにじられたことに対する怒りですわね…
一期ではアプリユーザの思い出にも配慮してましたし、最終回でけもフレロスという言葉が流行ったぐらいでしたが、そっちはたしかに楽しい事はずっと続くのではないという喪失感を与えてくれてましたね…


https://twitter.com/nisino0710/status/1099262817893400577

応援しなきゃいけない立場なのは分かりますけど、叩かれてるのはそこじゃないんです
映像もストーリーも何もかも出来が悪いから叩かれているんです
喪失感がどうとかそういうレベル以前の問題なんです
そもそもファンの声に公式側が首突っ込むのは最もやっちゃいけない事ですよ

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記者: ろくす

ゴシップネタを探してネット上を駆けずり回る、ただのヒキコモリ。アフィは買って良かったもの、欲しいもの、記事にちなんだネタ。 monacoin:MCThtdpP1rs6JHYkhGeZZYoJ8CYFyeNmYM 投げ銭があると喜びます(´∀`)

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