マリナーズの招待選手、イチロー外野手(45)はレンジャーズ戦に途中出場し、2打数無安打。この日は昨季までオリックス監督を務め、現在は育成統括ゼネラルマネジャー(GM)を務める福良淳一さんがキャンプ地を訪れ、イチローは笑顔を見せた。
「おっ!」。朝の練習グラウンド。金網の向こうにいる福良さんを見た瞬間、イチローが大声を上げ、ガハハと笑った。オリックス時代は1、2番を打ったこともあり、今年1月には日本でも会っている間柄だ。
軽快に動く45歳に、福良さんは「変わんないよね、イチローは全然。年齢を感じさせない」と感心。マイナー契約から開幕メジャーを目指す今季、打撃フォームの改良に取り組む姿に「まだ進化しようとしている。そこがここまでやれてる要因かなと思う。ずっと現役でやってほしいよね」と生涯現役を要望した。
その後のオープン戦は当初、出場の予定がなかったが、サービス監督に「試合で打ちたいか?」と希望を聞かれ、5回の代打から2打席をこなした。いずれも左投手と対戦し、第1打席では右翼フェンス手前への大飛球。客席をどよめかせた。 (ピオリア・小林信行)