中日のドラフト3位・勝野昌慶投手(21)=三菱重工名古屋=は27日、新人では唯一1軍キャンプを完走した。「終わってみれば意外とできた」。初めてのキャンプで1カ月間の長丁場。始まる前は不安だった。「いつかパンクすると思っていた」。1位の根尾、2位の梅津は故障で出遅れ、1軍スタートだった6位の滝野も第4クールから2軍に回った。
孤軍奮闘。全てが勉強だった。26日には巨人との練習試合(那覇)で実戦初登板し、1イニングを3安打2失点。プロのレベルを知った。それも投げなければ分からなかった。だからこそ、1カ月をこう総括した。
「結構早かった。やりたいことができて充実していたからこそ、そう思えているのかな」。乗り切った事実を自信に変え、本格化する開幕1軍争いに身を投じる。