英国:ブレア元首相「イスラムと左派の同盟が生じている」イスラムに寄り添いすぎて反ユダヤに走る左派
- 2019/02/27
- 21:46
今日は、イスラム移民を受け入れた世俗国家において、リベラル路線を標榜する政党がイスラムと共同歩調を取り始め、かつてないような有害な反ユダヤ主義を生み出している様子を最近の英国の出来事から紹介します。
昨日英国労働党からまた一人国会議員が離党しました。月曜日に7人離党したのでこれで8人目です。理由の一つに労働党が現党首ジェレミー・コービン氏になってから、反ユダヤ主義に傾いてそれが修正されないからというものがあります。(9人が離党したという記事あり)
コービン氏は、パレスチナ人の権利の擁護者であり、イスラエルを批判しています。
そして、それより先に、イギリスで1997年から2007年まで首相を務めた元労働党党首のトニー・ブレア氏が、イスラムと左派政治家の間に同盟関係が発生していることを認めました。
ブレア元首相はSky Newsのインタビューに答え、「イスラムと左派の同盟が発生しています。それはイギリス国内に限らずヨーロッパ全体で起こっています。そしてそれが反ユダヤ主義をもたらします。反ユダヤ主義は、ユダヤ人をゴルフクラブに入れたくないというような古いタイプの右派的なものではない・・・」と言っているのです。
2月11日のINDEPENDENT紙では、労働党の反ユダヤ主義の議員への調査や懲戒が甘いとして党所属の議員らが執行部を批判していることを報じています。昨年4月から今年1月までの反ユダヤ主義の報告が700件近くあったのに12人しか追放していないということです。
最近話題になったIS妻の帰国問題でも左派とムスリムは同調しています。
どういう問題なのか簡単に言うと・・・
英国生まれで親がバングラデシュ人の二重国籍の女がISに参加して、英国に戻りたいと言っていますが、英国政府が英国籍を剥奪しました。
バングラデッシュ政府もテロリストであるこの女に市民権は与えない、入国も認めないと言っています。
それを英国の左翼労働党党首が、英国籍のはく奪を批判して彼女を英国に戻し支援するよう訴えています。
政府側の内務省アドバイザーでムスリムの人権活動家(KHANという名字からパキスタンや、バングラ、インド系と思われます)も労働党と同じで、政府の決定を批判し、彼女の国籍剥奪はムスリム過激派を利すると脅迫しています。
英政府、ISに参加した19歳女性のイギリス市民権をはく奪へ(BBC)
BBCの取材に応じたシャミマ・ベガムさんは、15歳でイギリスからシリアに渡航し、IS戦闘員の妻となった
母親がバングラデシュ人でそちらの国籍があるように伝えられていますが・・・
バングラデシュ外務省は20日、イギリスからシリアへ渡航しイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に参加したシャミマ・ベガムさん(19)について、バングラデシュの市民権はなく、入国を認めることは「絶対にあり得ない」と発表した。(BBC)
移民国家になると、こういう余計なことが起きるようになります。
急激な移民国家となった日本で二重国籍を認めれば同じ問題がすぐに起きます。
ブレア元首相のインタビューを紹介したBREITBARTの記事も少し紹介します。
最近何人かの労働党の政治家が、反ユダヤ主義のスキャンダルに関係しました。
例えば、 Naz Shah氏(下は彼女のツイッターのアカウントです。サディク・カーンが見えます。最新ツイートでもムスリムのために戦っている様子が伺えます)、彼女はただの党員ではありません。
Naz Shahは女性と平等担当の陰の大臣ですが、反ユダヤ主義の投稿のため一時労働党の資格停止処分を受けました。
しかし、「ロザラムや他の場所で(性奴隷となった)虐待された少女たちは、立派な多様性のために口を閉ざす必要がある」という投稿のシェアについては労働党からお咎めなしです。
(ロザラム事件の関連記事は文末に過去記事を紹介しておきます)
(METRO)
このNaz Shah議員については、2016年に日本語の記事で言及があります。この記事はまさにイスラムと左派との接近を述べたものでした。
イギリス労働党の反ユダヤ主義 イスラム教議員抱える
獨協大学教授 佐藤 唯行 2016/6/20(月)
歴史的に英国ユダヤ人は二大政党(労働党と保守党)への重要な献金者であったため、英政界で反ユダヤ事件が起きることは滅多になかった。労働党に話を限っても歴代党首ゲイツケル、ウィルソン、ブレア、ブラウン、ミリバンドはユダヤの大義とイスラエルに対する強い同情心を表明してきたのだ。
しかし、昨年、同党左派の領袖コービンが党首に選ばれてから蜜月関係はすっかり冷えきってしまったのだ。事の起こりは4月26日、同党左派の下院議員ナズ・シャーによるネット上の書き込みが発覚したことだ。それは「すべてのイスラエル人を米国へ移送してしまえば中東紛争は解決するだろう。イスラエル人はアメリカで歓迎されるし、移送費用はアメリカがイスラエルの国防支出を援助する金の3年分で済む」という内容だった。・・・
Jeremy Corbyn(ジェレミー・コービン)現労働党党首は、過激左派で知られており、反ユダヤのコメントをしたり、1972年の「黒い九月事件(ミュンヘンオリンピックでイスラエル選手11名が殺害された)」のテロ犯であるチュニジア人への献花式に出席したとも言われています。
拙ブログでも過去にコービン党首がテロリストの集会で演説していたという記事を出しています。コービン氏は、30年の国会議員生活において、ヒズボラとハマスを友達と呼び、ビン・ラディンの死を“悲劇”と述べ、反テロ法に反対票を投じてきたことを自慢し、ISと一緒に戦おうとするテロリスト志願者の渡航を禁止することに反対しています。
ハンガリーのオルバン首相も昨年の世界ユダヤ人会議=World Jewish Congress (WJC)で、ジョージ・ソロス氏はイスラム移民をヨーロッパに持ち込むことを奨励して反ユダヤ主義を増やしたと非難しています。
冒頭で書いたように、英国の内務大臣がIS妻の市民権を剥奪しましたが、それに対して、政府のアドバイザーであるSara Khan氏(写真下)が反対を唱えました。
このSara Khanという女性はムスリムの人権活動家で、2018年メイ首相が彼女を内務省の過激派対策アドバイザー(内務大臣の指揮下ではなく独立)に任命しています。
Sara Khan氏は、政府が英国籍を剥奪したことに対して、過激派が人々の疎外感や不満を利用したがることを心配しないといけないと、政府の決定に警告を発しました。
様々な人たちがこの決定に不安を感じ、特に少数民族の二重国籍者が不安に思うと述べました。(過激派とはムスリムのことで、不満を持つ少数民族とはムスリム移民ですが、さも英国人全体のことを心配するような言い方ですね)
コービン労働党党首は、シャミマ・ベガム(IS妻)がバングラデッシュに住む権利があるとして英国籍を剥奪したのはやり過ぎだとして内務大臣を批判しました。
コービン党首は、英国生まれの人から市民権を剥奪することは過激な手段であり、彼女は英国に戻ることを許されるべきで、必要な支援受けさせるべきだと述べ、非難されました。
英国で起きていることは他人ごとではありません。
日本でも似たような現象がもう起きていますから。
それにしても・・・
英国ではなくて、パキスタンの記事を書いているのかと自分でも錯覚しそうでしたよ。
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イギリスの移民による白人少女性奴隷事件(いくつか過去記事があるのですが3つ載せておきます)
- 英国:イスラムを庇い、犯罪を放置して隠し、真実を述べる人を拘束して弾圧する恐怖国家に変貌!
- ムスリムパトロールへやがて繋がる第一歩。 「穏健派」イスラム教徒が「過激派」を利用して抗議。
- パキスタン系による未成年者1400人性奴隷事件で、被害者面するムスリムと彼らを守る英警察!
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