| 【芸能・社会】シンガーソングランナー・SUIの挑戦 東京マラソンで3時間切りに挑む2019年2月27日 紙面から 
 挑戦する人たちを応援する曲を歌い続けるミュージシャン・SUI(36、本名=大地穂<おおち・すい>)はフルマラソンのベストタイム3時間8分(18年名古屋ウィメンズマラソン)の健脚市民ランナーでもある。肩書は「シンガーソングランナー(R)」。昨年、商標登録した。3月3日、東京マラソンに出場、あこがれの3時間切り(サブ3)に挑戦する。それぞれの壁に立ち向かう人たちを自分の音楽で鼓舞できれば、と願う彼女の思いを聞いた。(三橋正明) 21歳の時、前年に台湾出身の父が他界、自分を見つめ直す中で何かを表現したいと思い、得意な歌を選んだ。ピアノを独学で学び、歌詞、曲作りも始め、ライブのため30歳でギターも手にした。 ランニングは9年前、ダイエット目的で始めた。「ちょうど東京マラソンなどの影響でランニングブーム。それに乗っただけでした。最初は3キロで死ぬかと思った」と振り返る。 それからは体重は10キロ減、記録も向上。「でも走っているとき、限界に達し、自分の壁を乗り越えるつらさは走らない人には分からない。そんな苦しいときに言葉が浮かんでくるんです」。 数年前から全国各地の市民マラソン大会に招かれ、ライブを実施するように。自分も走る。「来年は母の故郷の高知龍馬マラソンに行きたいですね」。 ライブハウスでのステージも重ね、昨年8月、アルバム「Singer Song Runner」もリリースした。「各地の大会でのライブや出場時に応援が増えました。私の曲を沿道で流してくれる人もいて感激です」。現在次のアルバムに向け、作曲に懸命だ。 SUIの地元でもある「千住で会おうよ」という曲を歌った縁で、毎日定時に東京・JR北千住駅前の大型ビジョンで同曲が流れる。昨年まで月刊ランナーズのランニング親善大使「Team R2」のメンバーも2年間務めた。「性別、年齢、職業とバックボーンが違う人たちをつないでくれるのがランニングの魅力」。ラン友つながりで被災地の宮城・気仙沼との交流も続けている。 走って歌う彼女の象徴的な曲が「チャレンジャー」だ。「人生、何かに挑戦しよう」のメッセージはランニングで紡ぎ出したもの。東京マラソンを前に「東京駅前がフィニッシュのフラットコースになって初めての東京マラソン。楽しみですが、最後は自分との戦いになりそうです」と決意を話した。 ♪ ♪ SUIの動画はYouTube「うたラン」チャンネルで。ライブ・大会ゲスト予定はHP(SUIで検索)で。 
 
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