女優芦田愛菜(14)が、アニメ映画「海獣の子供」(渡辺歩監督、6月7日公開)で声優を務めることが26日、分かった。芦田が演じるのは自身と同じ14歳の少女で、「命」について問いかける難役。少女と出会う不思議な兄弟を俳優石橋陽彩(14)と窪塚愛流(15)が演じ、いま最も勢いのある若手3人でひと夏の物語を紡いでいく。
今作は五十嵐大介さん原作の同名漫画を映画化。中学校でトラブルを抱える主人公の14歳・琉花(芦田)が、夏休みに少年・海(石橋)と空(窪塚)の兄弟と出会い、事件に巻き込まれる。
琉花は自分の気持ちをうまく言葉にできず、両親は別居中で母親と暮らす複雑な背景を持つ少女。声だけで琉花を表現するのは難しいだけに、子役でデビュー以来映画やドラマをはじめ、声優としても幅広く活躍する芦田が起用された。
芦田は「『命のはじまりってどこにあるのだろう。自分の存在意義って何だろう』と、同じ14歳の琉花と一緒に考えたり、知りたいと思いながら演じさせていただきました」と主人公に思いを寄せた。
弟の海役の石橋は「『海』は、うれしいことも、悲しいことも、ありのままに表現する少年なので、僕も声変わりの今をありのままに受け入れて役に入り込むことができたと思います」とコメント。兄の空を演じる窪塚は声優初挑戦。父で俳優の窪塚洋介(39)が原作のファンだそうで「『コレはやるしかない!』と思い挑戦しました」と意気込んでいる。