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【大相撲】

元稀勢・荒磯親方、ダートで追い切り稽古?

2019年2月27日 紙面から

園田競馬場内の土俵で朝稽古する高安ら田子ノ浦部屋の力士=園田競馬場で(山口登撮影)

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 大相撲の元横綱稀勢の里・荒磯親方(32)が部屋付きで所属する田子ノ浦部屋は26日、兵庫県尼崎市の園田競馬場内に新たに置いた宿舎で稽古をスタートさせた。

 大歓迎には慣れっこの荒磯親方も「洗礼を受けましたね」と、目を丸くするフィーバーぶりだった。競馬開催日と重なった始動の日、午前10時の開門と同時に大勢ファンが、パドックそっちのけで猛ダッシュ。お目当ては元横綱や大関高安(28)らが居並ぶ稽古場だった。

 同県競馬組合によると、開門直後の入場者は普段の2倍以上となる1000人超え。宿舎となった第4投票所一帯は、何重もの人垣ができて一時騒然となった。

 競馬場内に稽古場がある前例のない環境を生かす動きも、着々と出ている。荒磯親方は「馬場は聖地。人が入る所じゃない」と遠慮気味だったが、すでに部屋は競馬場側から、開催日以外のダートコース利用の許可も得たという。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「若い衆が生ぬるい稽古をしていたら、走らせようかな」とニヤリ。力士による春場所に向けた“追い切り”が、現実味を帯びてきた。

 ちなみにこの日、高安の吉兆を予感させるレースがあった。園田競馬のメインレースで「メイショウオオゼキ」が、一番人気に応えて完勝。若い衆相手に汗を流した大関は、荒磯親方に「明日(27日)やりましょう」と三番稽古を願い出た。同じ勝負事の競馬も刺激に、悲願の初優勝へ稽古場から追い込んでいく。 (志村拓)

 

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