長野へ行けないあさま号

 

 平成14年4月20日と21日、上野~横川間で臨時特急「懐かしの特急あさま号」が運転されました。長野新幹線開業前の「あさま」は上野~長野・直江津間で運転されていたのですが、信越線の横川~軽井沢間が廃止となってしまったためにこのような運転区間となってしまいました。

 「懐かしの特急あさま号」は過去にも何度か運転されているために出発セレモニーはなく、車内には空席が目立っていました。それにしても信越線経由で長野へ行けないのに「あさま」というのも何だか変ですよね。横川からも浅間山は見えませんし・・・。

注・画像の他への転載は固くお断りします。(全て平成14年4月20日・上野駅にて撮影)

上野駅に停車中の懐かしの特急あさま号

 

  

 今回運転された「懐かしの特急あさま号」の上野発は8:00でした。あずさ2号の復活運転の時と違い、現役時代同様にちょうど8時に発車できたという点は評価できます。また、現役時代と同じ特急専用ホームである16番線からの発車となっています。

 

    

 ということは、現役時代同様にホームに並んで停車している常磐線特急「スーパーひたち7号」仙台行きと同時発車という設定になっていました。左側の画像をクリックすると拡大された画像が出てきますので参考にして下さい。ただし、実際には「懐かしの特急あさま号」の方が先に発車して、「スーパーひたち7号」は「懐かしの特急あさま号」がホームを離れてから発車してしまった点が残念でした。

 余談ですが、「スーパーひたち」の仙台行きの方向幕にはしっかりと「常磐線経由」と入っています。

 

  

 車両は「あさま」色の189系なのですが・・・

 

  

 先頭車両にあったはずの「ASAMA」の文字は消されてしまい、方向幕もシール貼りのものでした。ホームで撮影していた方からは「何だこりゃ?」という声があちこちで挙がっていました。終点・横川駅は既に行き止りの駅となってしまい、もはやここから先に行けないのは残念でなりません。

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