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『政府が国債を発行すると家計の預金が増える①』三橋貴明 AJER2019.2.26
https://youtu.be/mBjN9lCa2h8
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【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
https://www.andouhiroshi.jp/japan-future
2019年3月9日(土) 15:00-
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三橋TV第57回【中国の属国化を回避せよ!】

https://youtu.be/ebpgcI55GrM
さて、マレーシアのお話。
わたくしは正直、東南アジアの都市部の人込みと大渋滞、溢れかえるバイク、埃と排ガスにまみれた空気、けたたましく鳴り響き「続ける」クラクションが苦手です。何度か語っていますが、潔癖症なので、日本以外には住めません。
そんなわたくしでも、今回のクアラルンプールは、
「観光であれば、また行きたい!」
との感想を抱きました。何しろ、渋滞はそれほどでもなく、空気は綺麗。クラクションの音も聞こえず、しかもBRTのような面白いインフラも整備されている。 バイクの大軍にも遭遇せず、高速道路は「片側五車線(十車線道路!)」という凄さ。
昨年、首相に返り咲いたマハティール首相は、1981年に第四代首相に就任した際に、
「日本に学べ」 という、「Look East Policy(ルックイースト)」を打ち出しました。
マハティール政権下で、ルックイーストに基づき、大勢のマレー人(マレーシア人というよりは、マレー人)が日本に留学。今回のマレーシア視察において、わたくし共の通訳を務めて下さった方もルックイースト組でいらっしゃいました(本人は「大阪のオバはんやで」と言っていました)。
ルックイーストは、ソフト面に限らず、ハード面も重視しており、マレーシアでは交通インフラが整備され、建設需要の高まりを受け、日本の建設会社が進出ラッシュ。あまりの過熱ぶりに、マハティール首相が批判されるような事態になります。
ともあれ、ルックイーストに基づき、マレーシアは「日本のように」ということで、インフラを整備していったのです。
反対側で、日本側はバブル崩壊とデフレ化を受け、公共投資をはじめ、ション主義に必須の「投資(総固定資本形成)」を絞り込んでいきました。
結果的に、マレーシアが「先進国」の方向に進むと同時に、日本は「発展途上国」に向かって驀進していきました。
【日本とマレーシアの総固定資本形成推移(1990年=1)】
http://mtdata.jp/data_63.html#toshi
というわけで、1990年の日本・マレーシアの投資(総固定資本形成)を1とし、その後の動きを見てみましょう。
2017年まで、マレーシアは年間の投資を五倍以上にしたのに対し、我が国は1倍。こんな惨状では、日本が経済成長しなくなって当たり前です。
実は、これでも日本の民間企業は頑張っているのです。何しろ、日本政府が公共投資を四割以上も減らしたにも関わらず、総固定資本形成が1倍なのです。政府の減少分を、何とか民間で補っているというのが実情です。
マハティール氏が首相に返り咲きましたが、マレーシアは日本を見倣ってはなりません。
「Don’t look east !」 でございますよ。
もっとも、マレーシアの経済がバラ色化と言えば、そんなことはなく、特に個人的に「これ、やばいな・・・」と思ったのが、↓これ。
【マレーシアの若年層失業率と移民人口比率(%)】
http://mtdata.jp/data_62.html#Malaysia
マレーシアは全体の失業率は3%台なのですが、若年層失業率は10%強(2017年でも10.9%)。反対側で移民人口比率が上昇。
実は、マレーシアも日本で言ういわゆる「3K職」について、「3D(Dirty, Dangerous, Dark)」と呼称し、若者が仕事に就かない状況になっているのです(あるいは「若者が3D職に就かない」と言っている)。
本来であれば、いわゆる3K職であっても、生産性を向上し、職に就く人が「高級を稼げる」状況にするべきなのです。少なくとも、かつての日本はその状況に近かったのです。
ところが、「マレーシア人が就きたがらない職」を移民で埋める、とやってしまい、「若年層失業率上昇+移民人口比率上昇」という結果になりました。
まさに、日本の未来です。
本来、国民経済は「生産性向上」で人手不足を埋めなければなりません。そうすることで、いわゆる3K職にしても、そこで働く人が「お金持ち」になれる。
ところが、生産性向上ではなく移民で人手不足を埋めてしまうと、少子高齢化による生産年齢人口比率低下で「若者が貴重になっている日本」とはいえ、最終的にはマレーシアのように、
「若年層が働かず、外国人労働者が激増」 という状況になってしまいます。
その場合、「働かない若年層」が労働という貴重な「人材投資」の場を失うため、将来的には衰退せざるを得ないと確信しているのです。
マレーシアに行き、「働かない若者、増え続ける移民」という現実を目の当たりにし、日本の移民国家化は何としてでも食い止めなければならないと、改めて決意した次第でございます。
外国人労働者の「人権」も重要ですよ。とはいえ、それ以前に、
「大多数の日本の労働者が損をし、貧困化するからこそ、移民受入に反対」
「生産性向上の投資が拡大する機会を奪い、日本の経済成長率を抑制するからこそ、移民受入に反対」
「若者が【人材】に成長する機会を奪いかねないからこそ、移民受入に反対」
と、日本国民のために移民受入に反対する政党が必要です。
「正しく移民政策に反対する政党が必要だ!」、に賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!!
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次の政治はどんなものか
>移民受入に反対」と、日本国民のために移民受入に反対
>する政党が必要です。
バブル以降の、貧困の時代に育ったものが政治の中心であってほしいものです。
この貧困は、昭和のそれとは違い、希望の無い貧困です。
働けば楽になる、まじめに一生懸命やれば希望が見えてくる、そんな甘い時代ではありません。
所得が足りないから借金する。借金は毎年値上がりする。デフレだから。
実質所得はどんどん悪化する。頑張っても、工夫しても、まったく改善しない。いつしか、頑張ること、誠実に努力することが、虚しくなる。
こんな悲しい時代に無感覚な今の支配層と、その連続体、左翼も右翼も、過去のことばのきれいごとは何の道標にもなりません。次の政治には要らないでしょう。
自分は就職してずっと、下り坂の時代しか知りません。
新しい価値へのチャレンジよりも、いま存在するビジネスを守り、リスクを切り、コストを切り、人を切り、あいまいを切り、人らしさを切り捨てる。守るのは、カネでした。
人生の大半のサラリーマン時代が結局こんなくだらないものになったのは、働く人々の自己責任でしょうか。
為政者のデフレ放置、経済への無関心、あるいは不感症、これは万死に値するのではないでしょうか。
蟹昔よろしく、この恨みは子供の幸せ実現で晴らすしかありません。次の時代を、もう少しまともなものにする必要は、そこだと思っております。
skatou-kanagawaken
2019-02-27 00:59:09
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