新人らしからぬ省エネ投球だ。DeNAのドラフト1位・上茶谷大河投手(22)=東洋大=が26日、KIAとの練習試合で先発。2イニングをわずか18球で抑え、首脳陣から高評価を受けた。
開幕ローテ入りに一歩前進のマウンドさばきだった。相手は韓国リーグを11度も制する強豪。「疲れもピークにきていた」というルーキー右腕だったが、危なげない投球で打者を料理した。
「無失点という結果は良かったけれど、前回よりは右打者の外角と、左打者のインコースの精度が良くなかった」。反省を口した上茶谷だが、首脳陣からの評価はうなぎ上りだ。
「カットボールも切れていたし、ストライクを先行させるいいピッチングだったよ」とラミレス監督。上茶谷は自らのテーマを持って臨んだ。2イニングの投球制限のなか、長い回数を想定したペース配分を駆使。それが20日のロッテ戦も2イニングを投げ20球、そしてこの日も2イニングを投げ18球という省エネにつながった。
三浦投手コーチも「見ての通り。いいんじゃない」と頬を緩めた。山崎、今永、浜口、東…。DeNAのドラ1の投手は1年目から活躍する-という系譜を、今年は上茶谷が受け継ぐ。 (石井智昭)