古巣相手に難度の高い一発を放り込んだ。巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(32)が26日、練習試合・中日戦(那覇)の1点を追う3回1死一、二塁で逆転3ラン。1軍の外国人枠を巡る争いの中で大きなアピールに成功した。
大野雄の内角高めに食い込む144キロを高々と左中間席へ。「うまく腕をたたんで芯にあてることができた。窮屈なスイングであれだけ飛んだのだから、いいスイングだった」と自画自賛した。
一昨季に中日で本塁打王(35本)。移籍した昨季は15本塁打と不振で、今季は復帰した原監督にキャンプ初日から熱心な個別指導を受けてきた。その成果を実戦で見事に示し、「姿勢を保って、後ろに体重を残す。監督に教わった、その意識付けがなかったらホームランになっていないと思う」と感謝した。
首脳陣が外国人枠を投手に3つ割くと判断したら、そろって先発出場を続ける昨季メジャー20発の新外国人ビヤヌエバと残り1枠を争うことになる。その場合はかなり狭き門となるが、「監督が決めること。出番をもらえたら100パーセントの力を出すだけ」と言い切った。バットで自らの力を証明していくだけだ。 (小林孝一郎)