意図は見えた。収穫もあった。「下位打線にも息をつける打者がいない。それでも自分の投球をしたら何とかなるかなと思った」。主力が並んだ巨人打線を相手に4イニング3失点。大野雄は結果以上の手応えを口にした。
「打者が気持ちよく打てない真っすぐを胸元に投げ込む」。最速147キロの直球を主体に内角をどんどん突いた。1回2死満塁では新外国人のビヤヌエバを144キロで中飛。最終の4回は5球で三者凡退に片付けた。
やるべきことも明確になった。3回1死一、二塁でゲレーロに浴びた左中間への3ラン。内角高めへの144キロが中に入った。「3ランは印象が悪い」と猛反省。「もうボール1個、2個、厳しいところに投げていかないといけない」。開幕まで1カ月。出た課題をつぶしていく。 (高橋雅人)